STORESが提供する「マキトリ発注」とは
STORES株式会社は、飲食業界向けのデジタル化を進めるため、新たに緊急発注システム「マキトリ発注」を導入しました。このシステムは、外食チェーンに特化しており、システム障害が発生した際でも、安定した発注業務を行うための重要なツールとして期待されています。
背景
近年、飲食業界において受発注プラットフォームは不可欠な存在となりました。しかしその一方で、急なシステム障害が発生した場合のリスク管理が課題とされています。特に中小企業の事業継続計画(BCP)の策定率はわずか15.3%であり、多くの企業が具体的な代替手段を持たないという現状があります。こうした背景を踏まえ、STORESは「マキトリ発注」の開発に着手しました。
「マキトリ発注」の主要機能
「マキトリ発注」は、以下のような主な機能を備えています。
1. 自動発注数算出
過去の発注データをもとに、毎日自動的に必要な発注数量を算出します。曜日ごとのデータを考慮し、過去の実績を基に最適化されます。
2. シームレスな連携
画面上で確認した発注内容を簡単に取引先へメールで送信でき、システム復旧後も通常のフローにスムーズに戻ることが可能です。
3. 柔軟な発注管理
取引先や商品の発注を必要に応じてON/OFFできる設定や、リアルタイムでの数量の調整も可能です。緊急時に必要な商品のみを効率的に発注することが可能になります。
4. 高度な発注ロジック
発注日によって変動する数量を自動で提示し、繁忙期や祝前日でも対応できる体制を築いています。
料金と提供内容
「マキトリ発注」の提供開始は2025年11月で、月額77,000円(税込)で提供されます。具体的には、受発注システムから自動でデータを取得し、発注停止時にも緊急で発注が可能です。
導入効果と期待される成果
既存システムとの互換性が確認されており、上記機能を駆使することで、発注業務の効率化を図ることができます。実証検証の結果、全ての処理が約60分で完了することができました。このことから、BCP体制の強化が期待されています。
今後の展望
現状は緊急時のバックアップとして機能していますが、今後は通常の発注業務においても各店長の作業を軽減し、有用なツールとして進化させていく計画です。
STORESについて
STORES株式会社は、「Just for Fun」というミッションのもと、飲食業界に特化したサービスを提供しており、多様性にあふれる店舗運営を目指しています。