生徒たちがノーコードアプリ開発に挑戦
福岡県立筑前高等学校の2年生43名が、株式会社インターパークの協力のもと、ノーコード業務アプリ作成ツール「サスケWorks」を使用し、アプリ開発に挑戦します。このプロジェクトは2025年10月2日に開催され、理数系の知識と情報技術を融合させた教科横断的な学びを目指しています。
ノーコードアプリ開発の概要と目的
今回の取り組みは、生徒たちが身近な課題を解決するためのアプリケーションを開発することに重点が置かれています。「サスケWorks」を使うことで、生徒たちはプログラミングの知識がなくても、自らのアイデアを形にする経験を得られます。これにより、課題発見力、論理的思考力、そして創造的な表現力の育成が図られることを目的としています。
特に重要なのは、情報Ⅰという科目の必修化です。2022年度から高校で必修となり、プログラミングやネットワーク、データベースの基礎知識を学びます。この科目は将来的に大学入学共通テストでも出題される予定で、文系・理系を問わず多くの学生にとって必要不可欠な知識となるでしょう。
生徒たちの挑戦の背景
筑前高校では、理数系と情報技術を融合させた教育を推進しています。このプロジェクトを通じて、生徒たちは自分たちのアイデアをもとにアプリを開発することで、社会のニーズを理解し、課題解決力を高めることが期待されています。また、地域の大学との連携を通じて進路意識を高め、ICTを活用する力や数理的分析力の育成も目指しています。
開発予定のアプリの具体例
生徒たちが開発するアプリの具体例としては、以下が挙げられます。
生徒の体調や気分を記録し、教員がクラス全体の状況を把握できるアプリです。これにより、心身の不調に早期に対処できます。
文化祭の準備を効率化するために、スケジュール、役割分担、予算管理を一元化し、タスクの可視化と進捗の共有ができます。
関係者の声
今回のプロジェクトについて、筑前高校校長の山本秀史様は、ノーコードツールを活用したアプリ開発が生徒にとって創造力や課題発見力を養う良い機会になるとコメントしています。また、福岡県の県議会議員加地邦雄様は、子どもたちが自ら課題を発見し解決策を考えることは非常に重要であり、教育と社会が繋がることを強調しました。
株式会社else ifの賀村研会長も、この取り組みが学校での学びを地域社会に波及させる可能性があると期待を寄せています。
また、インターパークの代表取締役社長、舩越裕勝様は、ノーコード開発が専門知識を持たない生徒でも参加できることの意義を強調し、地域の課題に目を向けるきっかけになることを願っています。
今後の展望
このプロジェクトが成功裏に終了した際には、教育機関や自治体とのさらなる連携を図り、ノーコードを活用した探究学習や地域DXを推進します。将来的には、このモデルを他の学校や地域に展開することも計画されています。このような取り組みが、未来の若者たちの挑戦へと道を開くことでしょう。
ノーコードツール「サスケWorks」について
「サスケWorks」は、インターパークが提供するノーコード業務アプリ作成ツールです。プログラミングスキルがなくても、用意されている開発パーツを選ぶことで簡単にオリジナルのアプリを作成できます。このツールは、クラウド上で動作し、リアルタイムでの情報共有が可能です。
会社概要
株式会社インターパークは、2000年に設立されたSaaS×AI企業で、業務効率化や生産性の向上を追求しています。教育機関との連携を通じて、地域社会に貢献することを目指しています。
このプロジェクトは、生徒たちにとっての新たな学びの場となり、将来的には地域社会への寄与につながることでしょう。