テオリアサイエンス、SBIインベストメントとの資本提携でがん早期発見技術の開発を加速
テオリアサイエンス株式会社は、2020年6月5日にSBIインベストメント株式会社の運営するファンドを引受先としたシリーズAの第三者割当増資を実施したことを発表しました。この資金調達は、がんを含むメディカル分野でエクソソームを標的とした早期発見および治療を社会に提供するための重要な一歩となります。
テオリアサイエンスは2012年に設立され、エクソソーム研究の第一人者である東京医科大学の落谷孝広教授を取締役CSOに迎え入れ、その研究成果を活かした事業展開を行っています。エクソソームとは、細胞から分泌される直径30-200nmの脂質二重膜に包まれた顆粒で、主に細胞間のコミュニケーションに利用されます。近年、がん細胞を含む多くの細胞がこのエクソソームを通じて情報をやり取りしていることが明らかになっており、これが疾患のバイオマーカーや治療のターゲットとされる理由です。
今回の資金調達により、テオリアサイエンスは検査サービス事業を拡充し、新たな研究開発体制を強化する予定です。これにより、がんの早期発見を実現するための技術的基盤を築き、創薬事業の推進にも繋がることが期待されています。
エクソソームの可能性
エクソソームは、細胞の廃棄物を運搬する役割の他に、細胞間でのシグナルのやり取りを介したコミュニケーションにおいても欠かせない存在です。従来、ゴミ袋のような存在と見なされていたエクソソームですが、近年の研究により、疾患に関連する特異なエクソソームはバイオマーカーとしての可能性を秘めていると注目を集めています。また、エクソソームを利用することで、がん治療における新たなアプローチが期待されており、この研究は業界に大きなインパクトを与えることが見込まれます。
今後の展望
SBIインベストメントは、これまで多くの成長分野に積極的に投資を行い、特にバイオ・ライフサイエンスの分野で豊富な実績を有しています。テオリアサイエンスとの提携により、SBIインベストメントは次世代の医療業界における成長を支援することに貢献します。テオリアサイエンスも、今回の増資によって得た資金を活用して、さらなる技術革新を推し進めていく考えです。
テオリアサイエンスの詳細については、公式ウェブサイト(https://www.theoria.co.jp/)をぜひご覧ください。今後もこの企業の新たな展開に注目が集まります。
お問い合わせ
この件に関する問い合わせは、テオリアサイエンス株式会社管理部の村山光英にお願いします。メールアドレスは
[email protected] です。テオリアサイエンスは、革新的な医療技術の開発を通じて、がん治療の新たな可能性を切り開くことを目指しています。