1854年の創業から今年170周年を迎えたウォッチブランドTIMEX(タイメックス)は、ミリタリーウォッチに端を発する手巻き式の機械式時計『MK1 メカニカル』を、2024年7月5日(金)に復刻発売しました。
『MK1 メカニカル』は、1990年代初頭に廃番になったミリタリーウォッチの名作『キャンパー』をルーツとするモデルです。2015年に『キャンパー』を復刻した『オリジナル・キャンパー』が発売され、2020年にケース素材をステンレススチールに変更し、文字盤のデザインをアップデート、手巻きムーブメントを搭載した『MK1 メカニカル』が誕生しました。
従来の『キャンパー』はラグ一体型でしたが、『MK1 メカニカル』ではケースの金型を変更することで、セパレートタイプに進化し、ユーザーの好みに合わせたストラップ装着が可能になりました。
『キャンパー』の出自を彷彿とさせるミリタリーグリーンを基調にした『MK1 メカニカル』は、タイメックス社のクリエイティブ・ディレクターであるジョルジオ・ガリによってデザインされました。ケース径は36㎜で、『キャンパー』のオリジナルデザインを継承しながらも50m防水を実現しています。
内部には20石の手巻きムーヴメントを搭載するなど、実用的かつロマン溢れる仕様にアップデートされています。デジタルに溢れた時代だからこそ、求められる“ニューヴィンテージ”。一日の始まりに心を落ち着かせ、ゼンマイを巻き上げるひとときを堪能してみてはいかがでしょうか。
『MK1 メカニカル』のスペック
ムーヴメント:手巻き式
ケース径:36mm
ラグ幅:18mm
ケース素材:ステンレススチール
ストラップ:2層ファブリック
防水:50m防水(5気圧防水)
『キャンパー』の歴史
『キャンパー』は、ベトナム戦争期に米軍から戦地で使える時計の開発を依頼されたタイメックス社が、見やすく、精度が十分で、数多くの兵士に提供し、過酷な状況下にあって故障を修理するのではなくすぐに新しい時計に交換できるなど、高い要求に応えたミリタリーウォッチを開発したことから生まれました。
ベトナム戦争後、基準を満たした時計メーカー各社が手掛けたこれらの時計は”米軍が認めたミリタリーウォッチ”として人気を呼び、タイメックスでは1980年代に市販品として『キャンパー』の名で販売されると、瞬く間にベストセラーとなりました。
『オリジナル・キャンパー』の誕生
1990年にモデルチェンジされ、以来2017年ころまで約四半世紀のあいだ生産がストップしていた元祖『キャンパー』。復活プロジェクトにより2015年に誕生したのが<オリジナル・キャンパー>です。
金型が紛失していたため、当時のモデルを3Dスキャンなどの現代技術を用いて外装の忠実な再現に努めました。当初手巻き式ムーヴメントの搭載を計画していたものの、精度や信頼性、価格に見合うムーヴメントの手配が難しかったことから、2015年の復刻時にはメンテナンスと精度の点で合理性に優れるクォーツムーブメントを代わりに採用しました。
『TIMEX』について
TIMEXは、世界で最も知名度があり、170年以上の歴史を持つアメリカンブランドです。1854年、アメリカ合衆国コネチカット州ウォーターベリーにWaterbury Clock Companyとして創業したTIMEXは、これまで世界中の数億人の人々に愛用されるまでに成長しました。
その長い歴史を紐解くと、1931年に世界で初めて製造されたミッキーマウス ウォッチをはじめ、1986年に発売した名作といわれるIRONMAN®ウォッチ、1992年に発表したそれまでの常識を覆した世界初の文字盤全面発光機能 Indiglo®ナイトライト機能など、製品のみならず革新的な技術やデザインを多々生み出してきました。
近年はアーカイブを復刻したシリーズの他、日本を含む世界的なブランドとのコラボレーションや国内外セレクトショップ別注も注目を集めています。