東陽テクニカの新展開
2025-09-08 16:28:27

東陽テクニカ、ドイツに子会社Rototestを設立しメビリティ業界での存在感を強化

株式会社東陽テクニカは、2025年10月1日にスウェーデンの子会社Rototest International ABがドイツのシュトゥットガルト近郊に子会社Rototest Deutschland GmbHを設立することを発表しました。新たに設立されるRototestドイツは、ドイツ市場において製品の販売と受託試験サービスを担当し、顧客に対して多様なソリューションを提供します。この取り組みは、特に先進モビリティ分野への注力を進める中で、東陽テクニカがドイツという重要な市場での地位を強化する一環として位置づけられています。

現在、自動車業界は電動化や自動運転技術の導入に伴い、システムの高度化が進んでいます。これらの新技術に対し、開発現場では効率的な評価手法が求められ、Vehicle in the Loop Simulation (VILS)と呼ばれる新たなシミュレーション手法が注目されています。この手法を用いることで、現実的な条件下での性能評価が可能となり、製品開発の加速が期待されます。

2023年11月には、東陽テクニカがRototest社を完全子会社化した影響で、同社の製品「ROTOTEST® Energy™」のさらなる展開が進む見込みです。特に、ドライビング&モーションテストシステム (DMTS) と組み合わせた新たなサービスも展開される予定です。

Rototestドイツの設立により、技術営業や顧客対応がより迅速で効果的になることが期待されており、地域に密着したサービスを提供することで、ドイツの自動車業界における信頼性を高める狙いがあります。

ドイツは、主要自動車メーカーやサプライヤーの開発拠点が集中しており、Rototest社にとっても戦略的に重要な市場です。Rototestドイツは、顧客のニーズに対し、迅速かつ的確に対応することで、高い技術力を持つドイツ市場において確固たる地位を築くことを目指します。さらに、2026年1月にはテストラボの開設が予定され、ここからも新たな受託試験サービスが開始される見通しです。

また、中期経営計画「TY2027」において、東陽テクニカは先進モビリティビジネスを注力分野として位置づけています。Rototestグループとして、2030年には約35億円の受注目標額を掲げており、そのうちRototestドイツだけで10億円を目指す方針です。

Rototest International ABのCEO、Christian Engströmは「Rototestドイツの設立は、我々にとって大きな節目です。ドイツは先進技術が集まる市場であり、当社にとっても戦略的に重要な地域です」と述べており、今後の展開に期待を寄せています。

このように、東陽テクニカの取り組みは、自動車業界の進化に呼応する形での一歩を踏み出しており、今後の成果に注目が集まります。

Rototest Deutschland GmbHの概要は以下のとおりです。

  • - 名称: Rototest Deutschland GmbH
  • - 所在地: Alemannenstr. 9, 71296 Heimsheim, Germany
  • - 資本金: 25,000ユーロ(全額Rototest International AB出資)
  • - 事業内容: ハブダイナモメーターの販売・サポート、試験・測定サービス、さらに販促・マーケティング活動を行います。
  • - 代表者: 取締役社長 Bjorn Sieland

東陽テクニカは、技術革新を推進する中で、自社の強みを生かした最新の測定ソリューションを提供し、持続可能な社会づくりへの貢献も目指しています。今後の活動から目が離せません。


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会社情報

会社名
株式会社東陽テクニカ
住所
東京都中央区八重洲1-1-6
電話番号
03-3279-0771

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