2025年の大阪・関西万博の一環として、オーストラリア館「UMI」では特別なイベントが開催されました。テーマは「つながる味、広がる未来」。この場で紹介されたのはオーストラリア原産のハーブ、レモンマートルです。主催はオーストラリアのニューサウスウェールズ州政府で、国内外の商社やメディアの関係者が集まり、注目を集めました。
レモンマートルはその香りが特徴的で、オーストラリア北東部の亜熱帯地域に自生しています。葉を利用した多様な製品が紹介され、来場者は五感でその魅力を楽しむことができました。特に、レモンマートルを原料とする「レモンマートル由来カスアリニン」が注目を集め、筋肉のサポート成分としての新たな価値が示されました。近年の研究で、この成分がサルコペニアの予防に寄与する可能性があり、高齢者の健康維持に役立つかもしれません。
イベントでは、来場者はレモンマートルの苗木を見たり、オーストラリアパビリオンのカフェKOKOで提供されるメニューを楽しんだりしました。中でも、レモンマートルマヨネーズを使った「クロコダイルフィレロール」は大人気でした。また、イベント限定のレモンマートルティーも飲むことができ、参加者たちはその風味を楽しみました。
さらに、2014年に日本に上陸した「Single O Japan」からは、レモンマートルを使用した特別なコーヒーモクテルが、6月29日まで両国店で提供されており、こちらも多くの注目を集めています。
レモンマートル由来の製品は、ただのハーブとしての役割を超え、近年ではその健康効果も注目されています。レモンマートルの葉は、多くの料理や飲料に利用可能で、レモンに似た爽やかな香りが料理のアクセントとなります。
当日は、参加者同士の交流も活発で、レモンマートルを通じてのビジネスチャンスの創出も期待されます。今後、オーストラリアと日本の貿易関係はさらに深化していくでしょう。新たな食材としてのレモンマートルの価値を発見したこのイベントは、ファーム・トゥ・テーブルの理念を実現する重要な機会となり、参加者は食文化のつながりを実感しました。
レモンマートルのような独自な素材が、今後も無限の可能性を秘めながら、新しい食の未来を切り拓いていくことが期待されます。レモンマートルの多様な活用方法を通じて、より多くの人々にその魅力が伝わることを願っています。