和太鼓を通じて日本文化の魅力を再発見
特定非営利活動法人楽喜晴日(所在地:大阪府大阪市)は、日本の文化を忘れないための新たなプロジェクト「忘れない音、忘れない日本~音結び omusubi~」を立ち上げました。このプロジェクトは、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を活用し、日本文化体験イベントの実施を目的としています。ここでは、和太鼓を中心にした様々な体験を通じて、参加者が音楽や文化に親しむ機会を提供します。
文化と技術、そして米への想い
このプロジェクトの背景には、和楽器の重要性を見つめ直す姿勢があります。特に、神具としての和楽器が果たしてきた役割を再評価することに重きを置いています。神社を巡る中で、神社の作法を知らずに戸惑う多くの人々の姿を見た代表の河村瞳さんは、「文化が私たち日本人のものではなくなってしまっているのではないか」との疑問を抱きました。この思いは、国産米の高騰とともに、日本人が自分の国の新米を手に入れられなくなる現実とリンクします。文化や技術、そしてお米の大切さを再確認し、それを次世代に伝えていくことがこのプロジェクトの出発点となりました。
体験型文化イベントの特徴
「忘れない音、忘れない日本」は、参加者が受動的に聴くだけでなく、能動的に文化に触れることができる体験型イベントです。代表の河村さんは、「自分の手で和太鼓を叩くことで、音の記憶が刻まれる」と語り、参加型の演奏会を開催します。これは観客がステージ上に立ち、実際に太鼓を叩いて表現することで、音楽の楽しさと文化の奥深さをリアルに感じられる貴重な機会です。
さらに、参加者は単なる「観る」文化体験を超え、「自分も演奏する」という一体感を味わえます。観客席ではなくステージ上での太鼓体験は、緊張感や音の振動を直接身体で感じることで、心に残る体験を提供します。このような新しい形の文化体験が、特に若い世代にどのように響くのか、その未来が期待されます。
インバウンドに依存しない文化の発信
プロジェクトは、インバウンド観光客向けの文化体験に偏った情報発信に対抗するものです。「私たち自身が文化を感じなければ、日本の文化は持続可能ではない」との信念に基づき、日本人自身が自国の伝統文化を深く理解し、経験する機会をつくります。和楽器や和太鼓の魅力は、特に温故知新をテーマにした次世代への継承が重要であり、そのための取り組みがこのプロジェクトには込められています。
支援者へのリターンについて
クラウドファンディングでは、参加者へのリターンも用意されています。例えば、2,000円の支援でイベントのダイジェスト映像とお礼のメール、5,000円では演奏会の生配信リンクと名前掲載、30,000円の支援では和太鼓体験ワークショップへの参加券も選べます。これにより、多くの人々にプロジェクトの趣旨や理念に共感してもらうことを目指します。
プロジェクトの詳細
クラウドファンディングは2025年6月に開始され、同年11月には「音結び-omusubi-」と題した公演も予定されています。和太鼓の世界を楽しむだけでなく、文化の成立過程を感じることができるこのイベントは、参加者にとって忘れられない思い出となることでしょう。興味のある方は、ぜひ参加してみてください。
公式サイトや連絡先は以下の通りです。興味を持った皆さまにぜひご覧いただきたいです。