車イス全席カフェ『Wheelchair cafe Spring』が京都に登場!
京都市東山区に、新しい形のカフェが誕生します。全ての座席が車イスで構成される【Wheelchair cafe Spring】。このカフェは、障害者の方々が気兼ねなく訪れることができる場所を提供することを目指しています。
クラウドファンディングの募集開始
このプロジェクトは、クラウドファンディングを通じて資金を集めています。募集は9月22日から10月末までで、目標金額は60万円です。集まった資金は、カフェで使用する車イスの購入費用に充てられる予定です。
リターン内容は、カフェのドリンクやランチ券、自社商品「京の味噌玉みそぽん」の発送、そしてカフェ内の車イスのタイヤに貼るステッカーによるクレジット広告など、多彩に用意されています。
クラウドファンディングの詳細はこちらでご覧いただけます。
カフェの具体的な概要
住所: 京都市東山区本町22丁目516
オープン予定日: 令和5年11月中旬
このカフェでは、車イスの使用に特化した設計がなされ、嚥下食にも対応可能です。また、壁面はギャラリー仕様が取り入れられ、障害者が制作したアート作品の展示販売も行います。
さらに、障害者就労支援B型作業所と連携し、障害のある方もスタッフとして働く予定となっています。これにより、地域社会全体でのインクルーシブな環境作りにも寄与するでしょう。
車イスに関しての考え方
カフェが導入する車イスには多様な種類があります。自走式、介助式、リクライニング機能なし、電動アシスト付きなど、訪れる方のニーズに合ったものを取り揃えたいと考えています。これにより、車イスの購入を検討している方々にとってのショールーム的な機能も果たせればと期待しています。
とはいえ、車イスは価格帯に差があり、安いものであれば3万円、高価なものであれば10万円を超えるものもあります。必要な台数を考えると、60万円という目標金額は、非常に大きなチャレンジといえます。
本プロジェクトの背景
本プロジェクトの立ち上げには、代表の中村敦美さんの個人的な背景があります。彼女には重度の知的障害を持つ娘、まゆさんがいます。まゆさんは日々デイサービスに通いながら、限られた選択肢の中で社会生活を送っています。
「車イスで来ても、安心して過ごせる場所を作りたい」という思いから、「全席車イス」カフェの構想が始まりました。障害を持つ方だけでなく、健常者も気軽に利用できる、皆にとって居心地の良い空間を築くことを目指しています。
皆さんへのお願い
このプロジェクトは、ただのカフェ開業に留まらず、障害者と健常者の架け橋となり、共生社会をつくる第一歩です。ぜひご支援、ご協力をお願いいたします。また、カフェのオープン情報や進捗は、公式ホームページで今後発信していく予定です。
株式会社サポートどれみについて
会社所在地: 京都市南区東九条南烏丸町37-3アプロビル1F
代表: 中村敦美
設立: 2013年11月
事業内容: 家事代行業「さぽかじ」、バリアフリーツーリズム事業と障害者就労支援を行っています。
新しいカフェがオープンすることで、京都がよりインクルーシブな街になることを多くの人が期待していることでしょう。