若者が感じる今の「短歌」で表現する新時代
2024年、フェリシモの取り組みである「次世代、暮らしの探求所(R)」が新たに創設した「フェリシモことば部」が、現代短歌作品公募『あたらしい日々への短歌賞』の受賞作品を発表しました。このコンテストは、20代の若者が今感じていることや見生活風景を短歌を通じて表現する機会を提供し、その文化の振興を目指しています。
受賞作品の概要
2024年5月1日、金賞1首、銀賞2首、銅賞3首の6作品が発表されました。それぞれの短歌には、応募者323名から寄せられた812首の中から選ばれた作品であり、特に金賞に輝いたのは「ひらがな」さんの短歌です。彼女の短歌は、日常生活の中にある愛の形を豊かに表現しています。以下に金賞作品を紹介します。
金賞作品
- - 作品: 段ボールもうしめちゃったよ紙袋いっぱいの愛を抱いて上京
- - 審査員のコメント: 短歌には、人からもたらされる愛情の質感が敏感に込められており、異なる日々が続いていく様を描写しています。彼女はこの作品を通じて、愛情や人とのつながりを短歌に詰め込んでいます。
銀賞作品
- - 作品1: カラオケでしわくちゃになる表情を見ていた見せてくれていたから(植垣颯希)
- - 作品2: アイロンがけの丁寧なハンカチを嗅ぐそれで帰れる町並みがある(薄暑なつ)
銅賞作品
- - 作品1: 電話すらとれない僕の図体は東京タワーからは見えない(りきなが)
- - 作品2: ビンゴカード開けるみたいに新品の手帳にいくつかたのしい予定(野崎凪)
- - 作品3: 春風にあと押しされて洗剤でだけ知っている花を育てる(鈴城戸)
これらの受賞作品は、「フェリシモことば部」の公式サイトで確認することができ、若者たちの内面と社会を感じ取ることができます。
短歌賞の意義
この短歌賞は、卒業や入社などの新たな生活のスタートを象徴するテーマ「新しい日々」に基づいています。20歳から29歳の若者を対象にしており、自身の気持ちを短歌という形で表現する機会を提供しています。新たな挑戦として短歌に取り組むことは、多くの若者にとって新しい感情を発見するきっかけとなることでしょう。
副賞について
短歌賞の受賞者には「fワイナリー」のワインに付けられたオリジナルラベルが贈られるという特典があります。このラベルは、受賞作品からインスパイアを受けて制作されたものです。若者世代のクリエイティブな表現を称え、楽しむことができる新しい文化を築くための一環だと言えるでしょう。
新しい挑戦への期待
『あたらしい日々への短歌賞』は、短歌を通じて感じる喜びや気持ちを若者に広め、その表現の場を提供する取り組みです。「フェリシモことば部」では、今後も短歌を通じて心をつなぐ他のプロジェクトを展開する予定です。このような活動によって、若者たちがより多くの感情を言葉にし、自分自身や他者とのつながりを深めることを期待しています。時代を反映した新しい文化が形成される様子を、私たちも楽しみにしています。
受賞作品の確認方法
受賞作品を見たい方は、以下のリンクから詳細情報をご覧ください。
[フェリシモことば部 受賞作品](https://feli.jp/s/pr250512/1/)
まとめ
現代短歌の作品公募『あたらしい日々への短歌賞』は、単なる詩のコンテストではなく、若者の心の内面や社会の現実を映し出す貴重な場です。これからも文化として継続的に支援することが求められます。若者が一歩を踏み出す手助けをするこの取り組みは、今後の短歌の発展にも大いに寄与すると期待されます。