がんを理解し、緩和ケアを推進する「STOP!がんのつらさ」キャンペーン
日本では、がんに罹患する人が増え続けています。近年の医療の進歩により治療法が多様化しているものの、長期的な治療が必要となる患者さまが少なくありません。こうした状況を受け、患者さまやその家族、医療従事者が、がん患者の「つらさ」を理解することは、治療のモチベーションや生活の質(QOL)の向上において、極めて重要な要素となります。
このような背景のもと、塩野義製薬は「STOP!がんのつらさ」キャンペーンを立ち上げました。この取り組みは、がんの治療過程で経験する苦痛や辛さを適切に周囲に伝えることの重要性を広めることを目的としています。特に、患者が自分の状態を言葉で伝えられるようになることは、医療関係者とのコミュニケーションを円滑にし、最適な治療を受けるための第一歩です。
キャンペーンサイトの紹介
このキャンペーンに伴い、特設サイトがオープンしました。サイトには、以下のようなコンテンツが用意されています。
- - がんのつらさとは:治療によって引き起こされるさまざまな痛みや不快感についての情報を詳しく解説。
- - つらさを伝える:患者が症状を医療従事者に伝えるための具体的な方法や事例。
- - 痛みをとる治療:痛みを軽減するための治療法や、最新の研究成果についての情報。
また、海外のクリエイターによるコンテスト受賞作品も掲載されており、視覚的にも楽しませてくれる内容となっています。特に、「がまん侍」というキャラクターが登場し、がん患者が抱える心理的な側面にも触れています。
スマートフォンアプリ「つたえるアプリ」
さらに、2015年11月25日からは、がん患者とその家族、医療従事者間のコミュニケーションを活性化させるためのスマートフォンアプリ「つたえるアプリ」が提供されています。このアプリは無料で利用でき、ユーザーが日常的に感じる痛みや不調を記録し、それを医療従事者に伝えるための貴重なツールです。
アプリには、症状を記録する機能だけでなく、記録した情報をグラフや表で表示する機能があり、医師との診察時に役立てることができます。自分の体調を正確に把握することで、より良い医療を受けるための有効な手段となるでしょう。
今後の展望
塩野義製薬は、「常に人々の健康を守るために必要なもっともよい薬を提供する」という理念のもと、がん患者の「痛みからの解放」を目指しています。今後も、がんに関する情報提供や支援活動を通じて、患者さまやその家族、医療従事者へのサポートを強化していく予定です。「STOP!がんのつらさ」キャンペーンを通じて、がん患者の抱える問題に対する理解を深め、つらさの軽減に寄与できることを目指します。
病気に立ち向かう患者が、安心して思いを伝えられる時間を増やすために、「STOP!がんのつらさ」キャンペーンの理解と参加が求められています。