池田商店のデジタル化の軌跡
四国を拠点に食品卸売業を展開する池田商店は、物流プロセスの効率化と精度向上のため、クラウドWMS「ロジザードZERO」の導入を決定し、大きな成果を上げました。この取り組みは、同社の新居浜物流センターで具体化されました。
物流の現状と課題
池田商店は香川県を本社として、徳島、高知、愛媛の4県に拠点を持ち、病院や学校などに食品を届ける業務を行っています。従来、在庫管理や出荷作業はアナログに依存し、業務の属人化が進んでいました。このため、作業効率の低下や誤出荷といった問題が頻発していました。特に、食物アレルギーに関連する商品の誤配送は命に関わるため、厳重な管理が求められていました。
WMS導入の決断
こうした課題に直面した池田商店は、「ロジザードZERO」の導入を検討します。導入の決め手は、迅速なレスポンスや標準機能を用いた柔軟な運用提案、そして365日体制のサポートです。このシステムにより、業務改善を図ることができました。
導入後の変化
「ロジザードZERO」を導入した結果、毎月発生していた誤出荷が劇的に減少し、作業時間は従来の約半分となりました。必要な作業人員も削減され、賞味期限管理も向上したことで、廃棄率が減少。従来は廃棄となっていた商品の約90%が売上として転換され、経営の改善に寄与しています。
現場の意識の変化
さらに、導入後に現場の意識も大きく変わりました。全てのスタッフが業務効率化について意見を出し合い、作業の標準化が進められています。中途で入社した新人でも短時間の研修で即戦力として活躍できるようになり、業務全体のスムーズな運営が実現されました。
経営者の声
経営企画室の鈴木遼氏は、WMS導入による成果について語ります。「ロジザードZEROのおかげで、自社物流の効率化が進み、食の安全確保に結びついています。今後もこのシステムを活用して、四国全域へのサービス向上を目指します」との意気込みを示しました。
会社の成長と展望
池田商店は今後も成長を続け、2024年には松山市に新たな配送センターを設立する予定です。このような物流インフラの整備により、四国全域のお客様へのサービス向上を図り、安心な食品の提供に努めていく姿勢を示しています。これからも「ロジザードZERO」とともに、更なる発展を目指す池田商店から目が離せません。