熊野古道再生へ
2025-10-28 18:20:57

和歌山県那智勝浦の無住職寺院再生プロジェクト始動!

無住職寺院再生プロジェクト「那智ファンド」の始動



株式会社Planet Labsが中心となり、和歌山県那智勝浦町の無住職寺院に特化した投資プロジェクト「那智ファンド」がスタートしました。このプロジェクトは、地域の文化財を宿泊・体験拠点に再生し、熊野古道の魅力を最大限に活かすことを目指しています。

プロジェクトの背景と目的


世界遺産に指定されている熊野古道は、千年以上にわたる巡礼の道で、多くの人々がここを訪れています。しかし、近年、沿道の寺院の多くが住職を失い、維持が困難な「無住職寺院」が増加しています。その数は、全国で約2万軒にも達するとされています。これらの寺院は地域の象徴であり、観光資源でもありますが、資金調達や維持管理の難しさから多くが危機的な状況にあります。

寳光寺の重要性


特に今回のプロジェクトの対象となる「寳光寺」は、江戸時代に創建された寺院であり、静かな威厳を保っています。175年以上もの歴史の中で地域の住民に愛されてきたこの寺院は、清流に囲まれた恵まれた環境に位置しており、職人による素晴らしい建築技術が随所に見られます。しかし、人口減少や高齢化により、維持管理が厳しくなっているのが現状です。

「那智ファンド」の概要


「那智ファンド」は、無住職寺院の再生を目的とし、国内外の約200名の出資者から資金を募る取り組みです。これまでにも、他のプロジェクトで各約4,000万円の資金を集めるなど成功を収めています。今後は、さまざまな国からの資金を集め、文化財の保全と地域観光の発展を両立させることを望んでいます。

宿泊施設としての寳光寺


寳光寺は熊野古道の玄関口に位置し、近くの大泰寺の宿泊稼働率が70%に達しているため、宿泊施設としての潜在性も非常に高いです。訪問者の約80%が海外からの観光者で、アメリカやフランス、ドイツ等からの旅行者が多く、文化体験を求めて来ています。このような需要に応え、寳光寺を「お寺宿泊」施設として再生することで、訪れた人々に地域の文化や精神を体験してもらうことが目指されています。

PlanetDAOの新たな挑戦


PlanetDAOは、歴史的建物の再生や運営に新しい資金調達方法を取り入れ、一般の人々にもその運営に参加する機会を与えます。投資者は収益分配を受けるだけでなく、運営方針への意思決定にも参加できます。これにより、地域の文化や価値観を尊重した運営が実現され、地域に閉じた運営ではなく変革を促す機会を創出します。

地域住民との連携


このプロジェクトは、地域の住民とも密接に連携して行われ、地域に根ざした運営がなされます。例えば、地域の合意をもとに、運営方針の大きな変更はできない仕組みが提供されています。これにより、所有者が変わったとしても地域の価値を守ることが可能になります。

まとめ


PlanetDAOが提供する「那智ファンド」は、歴史的建造物に新たな未来を与える重要なプロジェクトです。文化財の保全と観光の発展を同時に実現し、地域活性化につなげる取り組みは、地域にとって大きな希望の象徴となっています。現代の技術と地域の伝統文化を結びつけることで、日本の未来をさらに豊かにしていく可能性を秘めています。


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会社情報

会社名
株式会社ガイアックス
住所
東京都千代田区平河町2-5-3 MIDORI.so NAGATACHO
電話番号
03-5759-0300

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