新たなウレタン樹脂成形技術の到来
ウレタン樹脂を使った製造業界に新しい風が吹いています。埼玉県熊谷市のウレタンRIM成形メーカーであるワエストロ株式会社が、特許取得した「新・離型剤レス製法」によって、ウレタン樹脂の加工プロセスが大きく変わろうとしています。この技術により、成形時に必要とされる離型剤の使用が大幅に減少し、コスト削減と作業効率が向上しています。
新・離型剤レス製法の概要
従来の離型剤は、ウレタン樹脂の接着性が強いため製品の表面に残留することが多く、後工程で除去する手間がかかります。また、金型にも離型剤が付着し、定期的なメンテナンスが必要でした。しかし、ワエストロの新技術では、熱可塑性エラストマー溶液を金型に直接塗布し、ウレタン樹脂の表面をコーティングして成形を行います。この方法により、製品の表面品質が向上し、離型剤の必要がなくなるのです。
成形プロセスの効率化
新たな技術により、軟質ウレタン樹脂の製造も容易になりました。これまではABS樹脂溶液を使用した離型剤レスの方法が一般的でしたが、硬質ウレタンに特化していたため、軟質ウレタンには対応できませんでした。この技術革新によって、さまざまな製品において大幅な後工程削減が見込まれます。さらなる生産効率の向上を目指して、工程を簡素化する取り組みも進んでいます。
幅広い応用範囲
この製法の導入が期待される産業は多岐にわたります。自動車や二輪、医療機器、介護福祉用品、産業機械、さらには住宅設備まで、幅広い分野での展開が可能です。ワエストロはその実績を基に、新たな市場に向けても積極的にアプローチを行っています。
これからの展望
今後は、離型剤塗布とモールドコート塗布という工程を一つにまとめ、さらなる生産効率を追求する方向にも取り組む予定です。この革新的な技術は、ウレタン樹脂の加工業界でのゲームチェンジャーになる可能性を秘めています。詳細についての問い合わせは、ワエストロのホームページにある「お問い合わせフォーム」から行うことができます。新たな製造の未来を、ぜひその目で確かめてみてはいかがでしょうか。
継続的な技術革新と共に、ワエストロ株式会社は今後も業界の進化に貢献し続けます。ウレタン樹脂の新しい可能性を感じてください!