環境配慮型衣服作り
2022-10-21 14:50:53
エプソンとの新たなパートナーシップによる環境配慮型衣服作りの未来
新たな衣服作りの幕開け
株式会社YUIMA NAKAZATOとエプソンが手を組み、環境に配慮した衣服製造の新たな波を創り出そうとしています。このパートナーシップの主な目的は、エプソンの最新のデジタル捺染技術を利用して、ファッション業界の環境負荷を減少させることです。デジタル捺染は、色調やグラデーションの再現が容易で、刷版を必要としないため、小ロット製品の短納期生産にも適しています。これにより、生産における水資源や化学物質の使用を大幅に削減し、環境への影響を軽減します。
短期的な取り組み
初動として、YUIMA NAKAZATOの衣装表現において、エプソンの技術を活用した新しい製品が発表されています。2021年から続くこのコラボレーションにより、エプソンのソリューションセンター富士見での支援を受け、印刷が難しい極薄の生地にも印刷が可能になりました。これにより、より多彩な素材が使えるようになり、中里氏が描く繊細なデザインが忠実に再現されるようになりました。
さらに、デジタル捺染技術を用いることで、実現可能な新しい衣服のデザインと生産工程を進めていきます。従来の生産方法から脱却し、環境と表現性を両立させた衣服作りを目指します。
環境に優しい生産プロセスの実現
このパートナーシップでは、水資源の保護や適正生産を重視した生産方法が導入されています。デジタル捺染技術を利用することにより、従来必要だった「蒸し」や「洗い」といった工程を省くことができ、水の使用量が削減されています。この新しい技術を活用することで、品質も高く、環境負荷の少ない衣服を生産し続けることが可能になりました。
また、適時・適量・適地での生産を実現することで、様々なニーズに柔軟に応えることができるようになります。ユニークなデザインの衣服を1着から生産することで、無駄のない生産体制を確立していきます。
中長期的なビジョン
YUIMA NAKAZATOとエプソンは、今後もさまざまな取り組みを進め、衣服制作だけでなく、空間制作など広範囲にわたってエプソンの技術を取り入れていく計画です。また、新素材生地とデジタル捺染技術を組み合わせることで、今までにない衣服作りの可能性を探求していきます。
さらに、エプソンのドライファイバーテクノロジーを活用した新しいアプローチとして、コレクションで使用された素材を再利用し、循環型サプライチェーンの構築を目指します。
ドキュメンタリー映画の制作
このパートナーシップにおいて特筆すべき点は、環境問題に対する意識を高めるためのドキュメンタリー映画の制作です。中里氏が世界各地で取材した不要衣服廃棄物の現状を映し出し、それを次回のコレクションに活用する予定です。映画制作の監督には、社会問題に対して積極的に取り組む関根光才氏が選ばれ、来年1月の完成を目指しています。
このように、YUIMA NAKAZATOとエプソンのパートナーシップは、ファッション業界における環境負荷の低減と、人々一人ひとりの個性に応じた衣服作りを実現するための新しい挑戦です。これにより、未来のファッションにおけるイノベーションが期待されています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社YUIMA NAKAZATO
- 住所
- 東京都渋谷区初台2丁目31番4号 初台2314ビル 4階
- 電話番号
-
03-6804-8170