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新会社グリヴィティ設立でふるさと納税の物流支援を強化

株式会社チェンジホールディングスは、2023年4月1日に新会社「株式会社グリヴィティ」を設立し、ふるさと納税における物流業務の効率化を図ることを発表しました。この新しい取り組みは、地域の負担を軽減しつつ、同社が目指す収益力の向上にも寄与することが期待されています。

新たな物流支援体制の構築

新会社グリヴィティは、チェンジHDの子会社である株式会社トラストバンクが行っていたサプライチェーン・マネジメント（SCM）事業を分社化して誕生しました。ふるさと納税制度は今や年間寄付額が1兆円を超える規模に達しており、返礼品の流通も活発化しています。この背景には、5,000万個を超える返礼品が配送されているという現実があります。

しかし、返礼品の経費を抑える「5割ルール」の厳格化により、自治体の物流業務にかかる負担は増加する一方です。この課題に対応するために、グリヴィティは新たに物流関連事業を展開し、自治体の配送業務の効率化とコスト削減を支援することを使命としています。

物流領域の新たな切り口

従来のふるさと納税関連の事業は、寄付受付を行うポータルサイトや中間事業者、システム提供などの3つの領域に分類されていましたが、グリヴィティはこの流れを受け、4つ目の領域として物流関連事業に注力します。これにより、より柔軟かつ機動的なサービスを提供し、自治体の運営負担を軽減します。

グリヴィティでは、トラストバンクが開発したふるさと納税向けの返礼品発送システムを基に、全国約300の自治体及び15,000の事業者と提携しています。これにより、既存のネットワークを活用しつつ新たな顧客を広げる計画をしています。

ユニークな強みと運用体制

グリヴィティの独自の強みは、ふるさと納税の現場で培った知見を生かし、返礼品のデータ管理から出荷指示、配送確認、請求処理に至るまで一気通貫で業務を自動化し、効率化することです。また、大手配送会社との連携だけでなく、中小事業者の配送体制にも柔軟に対応できるため、広範なニーズに応えることが可能です。これにより、自治体や事業者に寄り添ったサービスを提供します。

社名に込められた想いと今後の展望

グリヴィティという社名は、粘り強さを示す「GRIT」と活発さを意味する「Activity」を組み合わせた造語です。この名称には、地域社会の課題を乗り越え、地域の未来を切り開く意志が込められています。ミッションとしては「地域をつよく、つづけ、つなぐ」ことを掲げ、少子高齢化が進む中でも地域価値を次世代へと引き継ぎ、課題解決に貢献することを目指しています。

今後、グリヴィティはSCMサービスを軸に、ふるさと納税の枠を超えた地域経済の循環を支える新たなビジネスへの展開も考えています。地域に根差した取り組みが、地方創生に向けた大きな推進力となること、そして日本全体の活力を取り戻す一助となることを期待しています。

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