『骨を掘る男』上映会
2025-05-16 11:42:30

沖縄戦から80年、映画『骨を掘る男』上映会とトークセッション開催

沖縄戦の爪痕を残すこの地で、80年の時を経て行われる特別な映画上映会が迫っています。東京外国語大学では、5月30日にドキュメンタリー映画『骨を掘る男』の無料上映会が開催される予定です。本作は、沖縄戦の戦没者の遺骨収集を40年以上行っている具志堅隆松氏を追い、その活動を描いたものです。

この上映会では、映画の本編を115分上映した後、監督の奥間勝也氏によるトークセッションも行われます。この機会に、具志堅氏の活動から得られるさまざまな考えや感じるべきことを深めてほしいという思いが込められています。

上映会の詳細


日時は2025年5月30日(金)の18:00から。会場は東京外国語大学のアゴラ・グローバルプロメテウス・ホールです。開場は17:20で、全体の終了は20:40を予定しています。入場は無料ですが、先着501名の事前登録が必要で、公式サイトから登録が可能です(URL:https://sanda.tufs.ac.jp/event/tc250530form/)。

『骨を掘る男』の内容


本作は、戦後の沖縄における遺骨収集の現実を直視させられる作品です。地中に眠る遺骨は、かつての激しい戦闘の記憶を物語っています。具志堅氏は、その小さな骨や家の断片を手に取り、その背後にある人々の最期を思い、心を寄せています。彼の活動は単なる観念的な慰霊ではなく、実際の行動を通して行われる一種の「行動的慰霊」なのです。

台湾や朝鮮半島出身者など、多様な人々が沖縄で命を落とした過去を知ることで、私たちはどのように彼らの痛みに寄り添うことができるのか。それに向き合う姿勢が、本作を通して強く求められるのです。

映画の背景と監督


沖縄に生まれ育った映画作家の奥間勝也氏。彼はこれまでも沖縄をテーマにした作品を多数手がけてきました。『骨を掘る男』でも、彼自身が沖縄戦で亡くなった大叔母を思いながら、遺骨収集を通じて何を感じ、思索しているのかを描写しています。

本作は日本全国で上映される予定であり、2024年度には日本映画撮影監督協会のJSC賞を受賞するなど高い評価を得ています。奥間氏がどんなメッセージを伝えようとしたのか、その意義を多くの人に知ってもらいたいという想いも込められています。

併催イベント


上映会に合わせて、特別な写真展「土砂と遺骨をつなぐ」も開催される予定です。この展示は同日に行われ、上映会場の入り口付近で入場無料の形で観覧が可能です。

この映画とトークセッションは、ただのエンターテインメントにとどまらない、深い意味を持つイベントです。沖縄戦の歴史を振り返り、忘れてはいけない記憶を新たな形で感じる貴重な機会となることでしょう。

ぜひ、多くの方々の参加をお待ちしております。


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会社情報

会社名
国立大学法人 東京外国語大学
住所
東京都府中市朝日町3-11-1
電話番号
042-330-5111

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