次世代リーダーを育成するfrogsプログラムがグッドデザイン賞を受賞

次世代リーダーを育てる「frogsプログラム」がグッドデザイン賞を受賞

2021年度、次世代のリーダーを育成する「frogsプログラム」がグッドデザイン賞を受賞しました。このプログラムは、アントレプレナーシップ（起業家精神）を育むことを目指し、中学生から大学生を対象にした教育プログラムです。文理の壁を超えたハイブリッドイノベーターとしての資質を育てるための独自のカリキュラムを提供しています。

frogsプログラムの実施内容

frogsプログラムでは、約半年間、地域から選ばれた中学生や大学生ら約10名が、教えない教育方法を重視したプロジェクトベースの学習（PBL）を通じて、自らの気づきを重視します。さらに、世界で活躍する起業家や投資家との貴重なセッションを実施し、非認知能力を伸ばすための支援を行います。特に、学生の参加は無料で、経済的な格差が教育の機会に影響しないよう努めています。

取り組みの背景

frogsプログラムは、2007年に沖縄で「持続的な経済自立と地域社会への貢献」を目指して始まりました。家庭の経済状況に左右されず、誰でも無料で参加できる体制を整えるこだわりがあり、企業の支援や個人の寄付によって運営を続けています。2019年には茨城県へ展開して以来、北海道や高知県でも実施されています。

グッドデザイン賞とは

グッドデザイン賞は、日本のデザイン評価を代表する制度で、1957年に創設されました。質の高いデザインを広め、社会のさまざまな課題を解決するための活動を行っています。今年の評価基準では、frogsプログラムの教育内容は確かに質が高く、その意義が強調されましたが、さらなる普及と実施者の増加にも期待が寄せられています。

受賞の評価

評価員は、frogsプログラムの質が素晴らしいと認めつつも、参加人数をもっと増やすことが可能ではないかとの意見もありました。そのため、教育を受けたい人々への門戸を広げることが、今後の課題として残されています。このプログラムは、地方創生を目指す地域において特に有用なカリキュラムとして展開されています。