ランクセス、気候変動対策で称賛の評価を受ける
ドイツに本社を置く特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)が、国際的な気候変動対策イニシアチブCDPの最新評価において、気候変動カテゴリーで最高評価となる「A」を獲得しました。この評価は、ランクセスの持続可能な開発に対する取り組みの成果が実を結んだもので、世界中の24,700社を超える企業の中で上位2%に位置付けられています。
CDPが評価する「気候変動」カテゴリーでの「A」評価は、気候変動対策における透明な情報開示と実績を伴う戦略が求められます。科学的根拠に基づく目標設定や具体的な気候変動対策計画の策定が重要視され、ランクセスは2012年以降、CDPに対し持続的にデータを開示してきました。
さらに、CDPはランクセスの水資源保護への取り組みも評価し、水セキュリティカテゴリーで「A-」の評価を得る結果となりました。これにより、ランクセスは自社の専門知識を活かし、持続可能な開発に重要な役割を果たすことが確認されました。
ランクセスの経営委員会メンバーであるフーベルト・フィンクは、「私たちは、気候保護に対するコミットメントを明確に示し、顧客の持続可能性目標の達成を支援している。CDPからの最高評価は、私たちの努力が着実な成果を上げていることを示している」と述べています。
CDPの役割と重要性
CDP(Carbon Disclosure Project)は、環境データの透明性を最大化することを目的とした独立した非営利団体です。温室効果ガスの排出量や水・森林資源の使用状況に関する情報提供を進め、企業に対して環境への影響を軽減するための基準を設けています。2025年には、CDPへの報告を行う企業が24,700社を超え、同団体のデータプラットフォームは世界で最大かつ最も網羅的な環境関連情報源となる見込みです。
現在、CDPを通じて収集されるデータは世界の株式時価総額の66%以上をカバーしており、ビジネスにおける環境意識の向上に重要な役割を果たしています。
ランクセスの企業概要
ランクセスは、世界32カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーであり、2024年の予想売上は64億ユーロに達するとされています。約12,000人の従業員が在籍し、主に中間体、添加剤、コンシューマープロテクション製品の開発、製造、マーケティングを行っています。また、持続可能性への取り組みが高く評価され、「ダウ・ジョーンズ・ベスト・イン・クラス・インデックス」やMSCI ESG、ISS ESGなどで優れた評価を得ています。
さらに、ランクセスは持続可能な社会の実現に向けて奮闘しており、自社の取り組みは環境に配慮した戦略的なビジネスモデルとして広く認知されています。詳しい情報については、公式サイト(
lanxess.co.jp)を参照してください。