Specificaが提供した抗体ライブラリ
新たな治療法の可能性を開く
ニューメキシコ州サンタフェに本社を置くSpecificaは、抗体創薬のリーダーとして名を馳せており、最近小野薬品工業株式会社向けに独自の抗体フラグメントライブラリを構築しました。この提携は、Specificaが日本で初めて結んだものであり、革新的な治療法の開発に向けた重要な一歩となります。
提供した抗体ライブラリ
体内での適応性を持つよう設計されたこの抗体ライブラリは、VHH(一種の単一ドメイン抗体)とscFv(単鎖可変領域フラグメント)の二種類が含まれています。これらは数十億種類のユニークな抗体から構成され、配列上のリスクを排除することで、初期段階の薬剤開発において発生しがちな遅延やコスト上昇を防ぐことが期待されています。
この新たなライブラリにより、小野薬品は新薬の候補となる抗体の取得を加速できるようになりました。
コラボレーションへの期待
Specificaの最高科学責任者であるアンドリュー・ブラッドベリーは、「日本を代表する製薬企業の一つである小野薬品と共同できることを大変嬉しく思います」と述べています。これにより、データが整備された状態で新たな治療用抗体の開発が進むと期待されています。
高度な技術で医薬品の開発を加速
Antibodyライブラリは、医薬品開発において欠かせない技術の進展を目指しています。Specificaはこれまで、世界中の製薬及びバイオテクノロジー企業に対し22件の専用ライブラリプラットフォームを構築しており、特許を取得したGen 3プラットフォームを用いて高品質な抗体ライブラリを提供しています。この合弁事業により顧客はロイヤリティやライセンスフィーなしで先進的なin vitro手法を導入することが可能になります。
結び
この新たな提携は、未来の医薬品市場における新たな創薬への道を切り開くものと言えるでしょう。小野薬品がSpecificaの抗体ライブラリを活用してどのような新しい治療法を生み出すのか、注目が集まります。
詳しい情報については、
Specificaのウェブサイトをご覧ください。