フラスタ需要で花市場回復
2026-03-26 10:37:56
フラワースタンド需要拡大で花屋市場が復調へ – 2250億円を見込む
花屋市場に変化の兆し!フラワースタンドが起爆剤か?
株式会社帝国データバンクの調査によると、2025年度の国内「花屋」市場は約2250億円に達する見込みです。これは前年比1.4%の増加を示し、2年ぶりに市場が回復することとなります。
コロナ禍の影響と市場の回復
過去数年、花屋市場は新型コロナウイルスの影響を受けて大きな落ち込みを経験しました。しかし、最近の動向を見てみると、「母の日」などのイベント需要が底堅いほか、人気の高まっているフラワースタンド(フラスタ)や体験型コンテンツの拡大が市場を支える新たな要因となっています。
フラワースタンドは、コンサートや舞台でファンが贈る花スタンドで、演者やキャラクターに対する思いを込めたデザインが魅力です。これが高単価で高収益を生むことから、花屋の業績改善を促しています。
市場拡大の要因
特に注目すべきは、花の「体験価値」が変化している点です。写真映えや没入型コンテンツとしての花の価値が再評価される中、花屋は新たな買い物体験を提供することに成功しています。また、イベントや展示会を通じてライフスタイルに花を取り入れる機会が増え、消費者の需要を喚起させています。
2027年には横浜市で国際園芸博覧会が開催される予定で、この機会により花とのふれあいや体験の重要性が再認識されることが期待されています。
業績動向と課題
2025年度の花屋の業績見通しを見ると、「前年度並み」が6割を占める一方で、増収企業が18.5%にのぼっています。損益面では「増益企業」が40.9%を占め、前年からの上昇を示しています。ただし、4分の1の花屋が減益を予想し、33.6%が赤字であることも忘れてはなりません。これにより、58.4%が業績悪化の道を歩む可能性があるという厳しい現実も存在します。
特に、生活必需品ではない花卉類に対する買い控えや、物価上昇、感染症の影響による冠婚葬祭の小規模化などが要因となり、価格競争が激化しています。また、花の仕入れコストが上昇し続けており、業界全体がコスト圧迫に悩まされています。
今後の展望と可能性
業界は新たな文化や消費トレンドの形成が進む中で、従来型の小売りや冠婚葬祭依存から脱却する必要が求められています。デジタル化や効率化の波の中で、花を通じて「思いを伝える」体験価値の提供が、今後の市場成長のカギを握ることになるでしょう。
フラワースタンド文化の浸透や、「推し活」の影響が、この市場の活性化を後押ししています。すなわち、花屋が提供する体験がどのように進化していくのか、注目すべき時代が訪れていると言えそうです。
会社情報
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株式会社帝国データバンク
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- 東京都港区南青山2-5-20
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