角川春樹事務所、コミック事業に本格参入
株式会社角川春樹事務所が、2025年10月第2週よりコミック事業「ハルキコミックス」に本格的に参入します。創立30周年を迎えるにあたり、新たな挑戦として2作品を発表し、LINEマンガおよびebookjapanにて独占先行配信するということで、期待が高まっています。
あらたな挑戦、コミック事業へ
角川春樹事務所は、1996年の設立以来、文芸出版を中心として多様なエンターテインメント事業を展開してきました。しかし、今回はコミック事業への進出を決意したとのこと。文芸作品の集大成として、漫画化作品を通じて新しいエンターテインメントの形を模索するフェーズに入ります。
今後、これまでの豊富な文芸作品を元にした漫画が生まれ、読者に新しい視点を提案するようです。この取り組みは、単に新作を配信するだけでなく、文学とコミックの新しい融合を意味します。
第一弾作品の紹介
『ブラザーズ』
- - プロデュース:南勝久
- - 原作:沖田臥竜
- - 漫画:信長アキラ
- - 配信開始日:2025年10月7日(火)
- - 作品紹介:人気作『ザ・ファブル』の漫画家である南勝久が手がけるこの作品は、冷たくなった時代の中でヤクザとして生きる男たちを描いた令和のヤクザ伝説です。
南勝久は多くのヒット作を生み出し、読者の心を掴む力があります。そのため、この作品にも大きな期待が寄せられています。
『エンペラーズ~三国志~』
- - 漫画:赤名修
- - 原作:北方謙三
- - 配信開始日:2025年10月9日(木)
- - 作品紹介:名著『三国志』が赤名修によってコミック化されます。本格的な武侠の世界を楽しむことができる作です。
赤名修は松本零士のアシスタントとしてデビューし、その後、多くの作品で評価を受けています。この作品もまた、多数の読者を引きつけることでしょう。
今後の展開について
2025年12月にはオリジナル作品『TOKYO HOLY NIGHT』が、2026年春には『あきない世傳 金と銀』や『道警シリーズ』が順次配信予定です。また、2026年春にはこれらの作品の単行本も刊行される予定であり、コミック事業の本格展開が期待されます。
編集長からのメッセージ
株式会社角川春樹事務所のハルキコミックス編集長・永島賞二氏は、「大人が楽しめる良質なコミックを提供していく」と述べ、読者の期待に応える決意を表明しました。
会社概要
角川春樹事務所は東京都千代田区に本社を構え、文芸書や文庫、コミックの出版、映画事業、デジタル配信事業などを展開しています。多彩な事業を通じて、文学とマンガの新たな可能性を追求していく姿勢が感じられます。
新たなエンターテインメントの地平を目指し、進化を続ける角川春樹事務所のコミック事業の行く先が、期待のかかるところです。