Salesforceが日本市場における新たなAIエコシステムを発表
株式会社セールスフォース・ジャパンが開催する「Agentforce World Tour Tokyo 2025」は、「人とAIが共に働く時代へようこそ」をテーマに、11月20日(木)と21日(金)の二日間にわたり、東京都港区のザ・プリンス パークタワー東京で行われます。このイベントでは、Salesforceは「Agentforce 360」の日本市場への導入を正式に発表しました。
Agentforce World Tour Tokyo 2025の概要
このビジネスイベントには、セールスフォースの代表取締役会長兼社長である小出伸一氏、さらには共同創業者でSlackの最高技術責任者であるパーカー・ハリス氏が登壇し、基調講演が行われます。また、175のセッションや60社以上の事例報告が予定されており、業界の最新動向や成功事例についての情報が提供されることが期待されています。
エージェンティック エンタープライズのコンセプト
「エージェンティック エンタープライズ」は、人間とAIエージェントが協力しあうことで、企業の働き方を根本的に変える新しいモデルを提唱しています。このモデルでは、AIがビジネスプロセスにシームレスに組み込まれ、24時間365日情報を活用することで、企業の収益機会や新たな能力を引き出します。人間が創造的な業務に集中できる環境を整えることで、従業員のワークライフバランスの改善にも寄与します。
この新しい企業モデルは、特に日本の企業が抱える人材不足や生産性の低下といった課題に対処するための基盤となります。AIエージェントは、チームのメンバーやアドバイザーとして機能し、人間の判断力や感情的なスキルを引き出すサポートを行います。こうした共同作業を通じて、従業員はルーチンワークから解放され、戦略的で創造的な業務に集中することができます。
Agentforce 360の機能
「Agentforce 360」は、アプリケーション、データ、AIエージェントが単一のプラットフォームとして統合されている新しい製品ポートフォリオです。
- - Agentforce 360 Platform: 人、AI、アプリ、データを統合し、文脈を理解するAIエージェントを活用します。
- - Data 360: 統合された信頼性の高いデータレイヤーを提供し、AIエージェントが必要とする情報を構築します。
- - Customer 360アプリ: あらゆるビジネスロジックや知見をAIエージェントで具現化し、深く理解できるようにします。
- - Slack: 人とAIエージェント間の協働を促進する会話型インターフェースを搭載。
これらの要素を駆使することで、企業は効果的なワークフローの自動化や業務の効率化を実現できます。この「Agentforce 360」は、日本市場特有のニーズに合わせて開発されており、多くの企業がこの新しいエコシステムを利用することで高い効果を得るでしょう。
サステナビリティへの新たな取り組み
Salesforceでは、サステナビリティへの取り組みも重視しており、新たにサステナビリティ助成プログラムを始動しました。このプログラムは、環境保全や自然災害への備えをサポートするもので、学校や非営利団体を対象に支援を行います。企業が持続可能な目標を達成するための手助けを行うことで、長期的な社会貢献への道を切り開いていきます。
日本市場におけるエコシステムの拡張
日本でも多くの企業がこのエージェンティック エンタープライズの実現に向けて、AIエージェントやデータ活用に取り組んでいます。特に、LINEヤフーや三菱UFJ銀行、東京海上ホールディングスなどの大手企業がAgentforceを導入し、業務の効率を高めています。また、多くの中小企業も地域特有のビジネス上の課題を解決するためにこの技術を活用し始めています。これにより、エージェンティック エンタープライズのエコシステムは日本全体に拡がりを見せるでしょう。
まとめ
Agentforce World Tour Tokyo 2025での発表は、日本企業がAIエージェントを用いて新たなビジネスモデルを構築し、業務の効率を高めるための重要なステップとなります。Salesforceはこの変革を支援することで、日本全体の経済と社会の発展に寄与することを目指しています。さらに、サステナビリティへの取り組みを強化し、持続可能な未来をともに築いていきましょう。