九州初の試み!あさぎり町の地域おこし協力隊DAO
2025年6月、熊本県あさぎり町において、「地域おこし協力隊DAO」という新たな地域活性化の取り組みが始まります。本プロジェクトは株式会社あるやうむが主導し、デジタルコミュニティを通じて地域の関係人口の創出と、地域課題の解決を目指しています。この取り組みは九州では初めての事例となります。
1. どのような取り組みなのか?
「地域おこし協力隊DAO」は、地域おこし協力隊とDAO(分散型自律組織)を融合させ、地域内外の人々が協力しながら課題解決を図る試みです。DAOsの特徴は、参加者が平等な立場で意思決定に関わり、地域に愛着を持ち、主体的に活動していく点です。具体的には、テレワーク施設「ALOT」を拠点に、デジタル技術を活用した交流イベントやAI体験などが計画されています。
2. 担当者の取り組み
今回のプロジェクトには、あさぎり町の地域おこし協力隊として高知県南国市から移住した「はるっくま」さんが参加。彼は様々な職歴を活かし、地域の人々とつながりを持つコミュニティづくりに挑戦します。彼は「顔の見えるつながり」と「気軽につながるデジタル空間」の両立を目指しており、地域の人々と自然に交流できる場を提供することを目指しています。
3. 地域長の期待
あさぎり町の北口俊朗町長は、この取り組みに対する期待を寄せています。彼は、地域おこし協力隊DAOがWeb3技術を活用して、地域に関わる新たな機会を創出し、地域の魅力を広めることを推進していくと述べています。また、体験イベントやスマホ向けのワークショップも企画されており、地域内外の人々の理解を深めつつ新しい繋がりを生むことが期待されています。
4. DAOの魅力
DAOを活用することで、自治体外の多様な参加者が地域の課題解決に主体的に関われるチャンスが生まれます。新しい視点が地域のアイデアと結びつき、実際の行動に繋がることで、多様な問題の解決に向けたイノベーティブな解決策が生まれる可能性があります。このように、DAOは自治体の地域発展の鍵を握る存在として注目されています。
5. 今後の展望とサポート
このプロジェクトは、地域住民や協力隊員が参加するDAOの運用や、広報活動を通じて町の魅力や課題を発信し、新たな関係人口の創出を図ることを目指しています。また、地域おこし協力隊DAOは他の自治体でも導入される予定があり、全国的に広がりを見せています。2024年度には6自治体、2025年度に15〜30自治体での導入を計画中です。
6. 総括
熊本県あさぎり町での「地域おこし協力隊DAO」の取り組みは、地域の活性化に向けた新しい方法論として注目されています。デジタル技術の活用や多様な価値観と知見を持つ人々の参加が期待され、今後の展開に注目が集まります。地域の新しい魅力を発掘し、持続可能な発展にむけた一歩となることでしょう。これからも地域おこし協力隊DAOの活動に注目していきたいと思います。