トランクルームの活用が不動産投資に与える影響とは？実態調査結果を公開

トランクルームの活用が不動産投資にもたらす影響

近年、不動産投資の選定基準やその注目度が変わりつつあります。特に、収納に対するニーズの高まりを受けて、トランクルームが新たな投資先として浮上しています。日本最大級のレンタルトランクルームを運営するエリアリンク株式会社は、全国の20代から60代の男女を対象に行った調査に基づいて最新の実態を発表しました。この調査は2025年11月6日に実施され、500名からの回答を得ています。

都市部で進化する収納ニーズ

都市化が進む現代において、住環境が狭小化しているため、多くの人びとが収納スペースに苦慮しています。特に、ライフスタイルや働き方の多様化とともに、個人および法人におけるトランクルームの利用は急速に広がっています。この流れの中で、土地オーナーたちは、建物を建てずに土地を活用する方法を模索し、「管理負担の軽減」を重視する傾向が強まっています。

アパート・マンション経営への関心がトップ

調査の結果によると、最も注目されている不動産投資の形態は「アパート・マンション経営」で、52.3%が関心を持っていると回答しました。この高い数値は、長期的な入居需要と安定した賃料収入が期待できるためと考えられます。それに続いたのは「駐車場経営」（32.2%）と「区分所有」（25.8%）であり、都心部では特に駐車場経営への関心が高いことがわかります。

トランクルームへの注目が高まる

「民泊・短期賃貸」（11.7%）や「トランクルーム経営」（10.7%）といった新たな投資形態も一定の支持を受けていることが調査から明らかになりました。特にトランクルームは認知度が高まっており、民泊と同じ水準での認識がされています。このことは、安定した収益を求めつつ新しい土地活用手法に対する関心が広がっていることを示しています。

投資判断の基準

不動産投資や土地活用を検討する際に最も重視されるポイントは「安定収益」（59.4%）であり、これに続いて「初期投資額の少なさ」（39.4%）や「管理の手間の少なさ」（39.4%）、そして「ランニングコストの少なさ」（35.4%）と続きます。これにより、現代の投資家が求める基準として「安定収益性」と「管理効率」が浮かび上がりました。

トランクルームに対する高い関心

調査では驚くべきことに、約7割（69.8%）の参加者がトランクルーム投資や土地活用に対して何らかの興味を持っていると答えています。中には実際に投資を行っている層や資料請求を行った層、そして将来的に検討を考えている層も多く、市場には明らかに潜在的な需要が存在しています。

エリアリンクのアプローチ

エリアリンクでは、トランクルームの特性を活かし、駅から遠くても活用できる土地の可能性を見出しています。なお、トランクルームは形状に制約がある土地でも適用できるため、安定した管理が可能なのです。同社は、土地オーナーが求めるニーズに応じた活用提案を行い、少額から投資できる小口化商品「ハローAct」も提供しています。このように、収益性と利便性の両立を追求し、地域社会やオーナーの資産価値向上に寄与しています。

さらに、エリアリンクが提供するトランクルームの事例も紹介します。例えば、屋内型トランクルーム「ハローストレージ台東清川」では、ビルの1階部分を利用することにより、一定の収益を見込むことができるとされています。