全国一斉無料相談会が開催、遺贈寄付の新たな扉を開く

近年、遺贈寄付への関心が高まっていますが、その反面、手続きの複雑さから不安を感じている人も多いのが実情です。そこで、2021年9月11日から30日まで、日本承継寄付協会が主催する全国一斉無料相談会が開催されます。この取り組みは、弁護士や司法書士といった法律の専門家が参加し、遺贈寄付に関する不安や疑問を解消することを目的としています。

日本承継寄付協会の調査によると、50代から70代の男女1,000名を対象にした遺贈寄付に関する実態調査では、興味があると答えた方の約80%が手続きの不明点を抱えていることが分かりました。特に「手続きの複雑さ」や「相談先がわからない」という声が多く、信頼できる相談相手の重要性が浮き彫りにされています。

この相談会では、遺贈寄付の方法、遺言の書き方、老後の財産管理に至るまで、幅広い相談を無料で受け付けます。特に「何から始めればいいのかわからない」という方を対象に専門家が丁寧にサポートします。また、参加者は自分の想いをどのように寄付に結びつけるかを考える貴重な機会となります。

遺贈寄付は、「亡くなった後」に財産の一部を指定した団体に寄付する仕組みです。自分の生き方ややりたかったことを子供や孫に伝え、社会に貢献できる新しい相続の形として注目を集めています。そのため、寄付を希望する方々が安心して手続きを進めることができる環境を整えることが急務とされています。

相談会は全国各地で開催され、17日以降はオンラインや電話相談にも対応する予定です。参加を希望される方は、電話やFAX、ウェブサイトから事前に申し込むことが推奨されます。相続や遺贈寄付について考えを深めたい方、または自分の人生の集大成をどう形にするかを模索されている方は、この機会を利用して専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

日本承継寄付協会の狙いは、誰もが手軽に寄付にチャレンジできる社会を築くことにあります。「遺贈寄付はお金持ちだけが行うもの」といった誤解を払拭し、寄付文化を広めることで、より多くの人が社会貢献の一歩を踏み出せるよう手助けしていくことが期待されています。国や地域、社会の未来のために、ほんの少しの勇気を持って遺贈寄付に取り組むことが、次世代に向けた大きなインパクトを生むかもしれません。

さらに詳しい情報や申し込み方法については、日本承継寄付協会の公式ウェブサイトを訪れてください。この相談会が新たな一歩を踏み出すきっかけとなることを期待しています。