ココピアとユーミックス、ライフスキル教育推進の共同研究を開始

ココピアとユーミックスのライフスキル教育の共同研究

最近、株式会社ココピアと株式会社ユーミックス、さらに活育教育財団が協力してライフスキル教育に関する教材開発の共同研究を始めることが発表されました。この研究は、子供たちの「生きる力」を育成することを目的としています。

1. 共同研究の背景

株式会社ココピアは2018年に設立され、精神障害を抱える人々の就労支援や教育、臨床心理、脳科学として精神の健康に貢献する事業活動を展開しています。一方、活育教育財団は未来の子供たちに必要な「イキイキと生き続ける力」を引き出す教育を行うことを目指しており、その活動には新しい教育機関の設立なども含まれています。また、ユーミックスはキャリア教育や情報リテラシー教育の教材の開発に取り組んでいます。

このように、それぞれの組織の強みを活かし合い、共同で行う研究は「ライフスキル教育」に注力しています。ライフスキルとは、日常生活での問題解決能力やコミュニケーションスキル、自己理解能力などのことで、WHO（世界保健機関）によると、これらは10の重要なスキルに分類されています。

2. 実証実験の概要

この共同研究の一環として、ユーミックスと国際医療福祉大学の藤田京子教授が開発したライフスキル教育のワークショップが実施されました。実施場所は栃木県大田原市の金田北中学校で、受講者は約60名の生徒です。ワークショップは2018年9月5日から9月6日にかけて行われ、「ポジティブ心理学に基づいたライフスキル教育－自己肯定感を育む教育プログラム－」というタイトルがつけられました。

プログラムでは、「自己肯定感」と「強み発見」の2つをテーマに進行しました。具体的には、自分の強みを知るための個人作業と、それを生かす行動を考えるグループ作業が行われ、自分の強みを発見し、それをどう活かしたいかを議論しました。授業の効果を測定するために、授業前後と2カ月後に「自己効力感」の自記式質問紙を使って実施しました。