人事エグゼクティブフォーラム2025、人的資本経営を考える厳選の討議

人事エグゼクティブフォーラム2025開催報告

2025年9月12日から13日の2日間、静岡県熱海市のATAMIせかいえで「人事エグゼクティブフォーラム」が開催されました。このフォーラムは、株式会社Aoba-BBTが主催し、昨年に引き続き、経営戦略と人的資本経営をテーマに国内の企業のCHRO（最高人事責任者）が集まりました。彼らは、具体的な事例や論点を持ち寄り、異業種間で意見交換を行う貴重な機会となりました。

フォーラムの目的と内容

本フォーラムでは、「経営戦略と人的資本経営をいかにリンクするか」が中心テーマに掲げられました。当日は、業界の第一線で活躍するCHROたちが集まり、人事に関する喫緊の課題について率直かつ実践的な議論が交わされました。この討議を通じて、経営戦略と人事戦略の連携を強化する具体的なアプローチが模索されました。

出席した企業や登壇者は、NTT、シナネンホールディングス、ティーガイア、パソナ、パナソニックコネクトなど、名だたる企業からの代表者たちで占められており、それぞれの知見が集まりました。特に議論の中で浮き彫りになったのは、次の3つの主要なテーマです。

1. 人材の潜在能力を引き出す

社員一人ひとりの潜在能力を見極め、研修や実務経験を通じて成長機会を提供することが重要な課題であると認識されました。このセッションでは、社員の自律的な挑戦を促す環境整備の重要性が強調され、ただスキルを習得するのではなく、自らの可能性を広げる取り組みが求められました。

2. CEOとの密接な対話

AI時代に突入し、組織と人材の強化が求められる中で、CEOとCHRO間の継続的な対話の重要性が指摘されました。中長期的な戦略を見据えた企業資源の適切な再配分が不可欠で、経営者同士の密接なコミュニケーションが成果を引き出す鍵となることが論じられました。

3. 多様性を活かす組織文化

グローバル市場での競争力を高めるため、多様性と異なる価値観を尊重する組織文化が必要不可欠であるとの結論に至りました。国籍や性別、世代を超えて多様な人材を受け入れ、異質性を強みに変えて新たなイノベーションを生み出すことの重要性が再認識されました。

今後の展望

本フォーラムでのディスカッション内容は、後日ホワイトペーパーとしてまとめ、Aoba-BBTのウェブサイトで公開される予定です。このホワイトペーパーには、具体的な事例や講評、各社の先進的な取り組みが含まれる見込みです。企業の負担軽減や改革を目的とする施策に役立てることが期待されます。また、Aoba-BBTは本フォーラムを継続的に開催し、人的資本経営に関する取り組みを強化し続ける計画です。

このような貴重な情報交換の機会を通じて、企業間のネットワーク構築や創造的なアイディアの創出が促進され、日本企業の競争力向上を支えることを目指しています。

Aoba-BBTについて

Aoba-BBTは1998年に設立され、「世界で活躍するリーダーの育成」をミッションに掲げ、幅広い教育プログラムを展開しています。インターナショナルスクールから企業研修に至るまで、個別のニーズに合わせた学習環境を提供し、持続的な成長をサポートしています。教育界でリーディングカンパニーとして革新を続けており、未来の教育に貢献しています。ウェブサイト Aoba-BBT をぜひご覧ください。