製造業DXに潜む障壁とは? 参考事例と課題を解明する
製造業DXに潜む障壁とは? 参考事例と課題を解明する
製造業はデジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて新たな価値を創出しようとしていますが、その道のりには様々な障壁が存在します。株式会社パブリカが運営する「Innovation Maker Academy(IMA)」と「ものづくり新聞」は、製造業に特有のDX推進の状況を調査し、6,000件以上の事例を分析しました。その結果、製造業DXを進めるにあたっての主な障害として「3つの壁」が浮き彫りになりました。この壁を乗り越え、企業が持つポテンシャルを最大限に引き出すためには何が必要かを考察します。
DXを阻む「3つの壁」
1. DXで「どんな会社になりたいのか」が描けていない
製造業のDX推進において、多くの企業は具体的なビジョンを欠いています。「何を導入するか」に焦点を当てがちですが、本来重点を置くべきは「何を変えたいのか」です。AIやIoTといった先進技術を導入すること自体が目的になってしまい、実際の現場での運用に結びつかない事例が多数あります。この課題を解決するためには、各企業が望む理想の形をまず明確にし、そのビジョンを実現するための具体的なステップを考える必要があります。
2. 「他社がどう進めているのか」が分からない
多くの企業担当者は、他社の成功事例を知りたいと語ります。特に、自社に似た企業がどのようにDXを推進し、どんな成果を上げたのかという情報は、非常に重要です。しかし、個別の事例を調査するだけでは、自社の状況に適した取り組みを見出すのは難しいという声も聞かれます。
3. DXを経営につなげる道筋が見えにくい
現場改善だけではなく、経営全体への影響を考慮することがDXの本質です。現場で集めたデータが、どのように経営判断につながるかは重要なポイントですが、それが明確でないケースが多く見受けられます。現場データをどのように可視化し、部門を超えた情報共有を行うかを考えることが求められます。
3つの壁を越えるために必要な「3つのステップ」
これらの障壁を克服するために、企業は次の3つのステップに着手することが重要です。
STEP1:自社が目指す「DXの理想像」を描く
まず、具体的に自社がどう変わりたいのかを考えます。現場の情報がリアルタイムで把握できたり、データを基にした意思決定が実現できる体制を目指すことが重要です。このような理想像を描くことで、具体的な施策が見えてきます。
STEP2:他社事例から「自社での実現方法」を考える
次に、他社の成功事例を知る事で、自社に合った解決策を考えることができます。「なぜその企業が取り組みを始めたのか」という観点から事例を分析し、自社での応用範囲を見定めることが大切です。このプロセスを通じ、具体的なアクションプランが明確になるでしょう。
STEP3:現場の取り組みを「経営判断」につなげる
最後に、現場で得たデータや結果を経営レベルで活用する流れを作ることが不可欠です。デジタル技術の導入が完成ゴールではなく、データの収集と分析を通じて意思決定に結び付ける体制を整えることが、真のDXの姿と言えるでしょう。特に中堅製造業においては、規模の大きなシステム導入よりも小さな課題から取り組むことが有効です。
今後の展開
「ものづくり新聞」では、製造業のDXに関するさらなる事例データベースの整備を進め、AIやIoT、スマートファクトリーに関連するテーマ分析を続けていく予定です。また、製造業向けの教育プログラムにおいても、実際の成功事例を用いて、企業が直面する独自の課題に対する解決策を提供します。
私たち株式会社パブリカは、製造業のDX推進を通じて未来を切り開く企業の力であり続けます。私たちの情報がお役に立つことを願っています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社パブリカ
- 住所
- 東京都江東区三好1-8-3-2F
- 電話番号
-
03-4405-4370