中国・深圳を拠点とするBYDは、2025年版のサステナビリティ報告書を発表し、企業の環境や社会への取り組みを明らかにしました。この報告書では、環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)における進捗状況や今後の方針を示し、サステナビリティに向けた戦略が採用されています。特に注目されるのは、新たに導入されたサステナビリティ・フレームワーク「DREAMS」です。このフレームワークは、脱炭素(Decarbonization)、変革(Revolution)、公平(Equity)、協働(Alliance)、誠実(Moral Integrity)、価値共有(Shared Value)の6つの要素から構成されています。これにより、BYDはすべてのビジネス活動において、持続可能性をさらに高めることを目指しています。
また、BYDのESG活動は外部評価機関からも高く評価されています。2025年にはMSCI ESG格付けが「AA」を獲得し、S&P ESGスコアも60を記録。これにより、業界内での地位が強化され、持続可能な発展に貢献する企業としての評価が確立されつつあります。
環境への影響を最小限に抑えることを目指し、BYDは2045年までに全バリューチェーンでのカーボンニュートラルを実現するという野心的なビジョンを掲げています。2025年には、新エネルギー車(NEV)の販売台数を460万台にまで増やし、年間約4,660万トンものCO₂排出削減を見込んでいます。これは、約7億本の木を植えるのと同等の環境寄与となるでしょう。また、蓄電システムにおいても135GWhを超える累計出荷量を記録し、クリーンエネルギーの活用が促進されています。
BYDは社会的責任にも一貫して取り組んでおり、2025年には国内で1億5,700万人民元の寄付を行い、さらに教育を支援するための慈善基金を設立しました。この基金により、6,000名以上の学生に対する支援が行われています。
さらに、従業員の保険加入率100%を維持し、多様性とインクルージョンの推進にも力を入れています。これにより「フォーブス 世界の最高の雇用主」として認められたほか、「女性に優しい企業」としても評価されています。
技術革新の面でも、BYDは2025年に634億人民元の研究開発投資を行い、その結果として、71,094件の特許を保有しています。これにより、さまざまな国際的な自動車安全評価での高評価を獲得しつつあります。
今後、BYDは「DREAMS」フレームワークを活用し、持続可能な社会の実現に寄与していくことを強調しています。技術革新とグローバルパートナーとの協働を通じて、持続可能な未来に向けた取り組みを積極的に進めていく方針です。