グルタチオン飼料研究
2025-06-24 11:24:55

WAKU、宮崎大学との共同研究でグルタチオン飼料の可能性を探る

WAKUと宮崎大学の共同研究



株式会社WAKUが、国立大学法人宮崎大学農学部と手を組み、新たな飼料の開発に乗り出しました。この研究の主な目的は、グルタチオンを添加した飼料が肉用鶏の成長を促進し、免疫機能を向上させるかを探ることです。近年、グルタチオンはその抗酸化作用や解毒作用から医療やサプリメントの領域で注目を浴びていますが、農業、特に畜産業での活用は新しい試みと言えます。

グルタチオンの重要性


グルタチオンは生体内で重要な役割を果たし、特に細胞の酸化ストレスからの保護や解毒に寄与します。そのため、WAKUではこれを農業用のバイオスティミュラントとして製品化し、作物の成長を促進する資材として活用してきました。一方で、畜産業では抗生物質が飼料として用いられてきましたが、その使用によって耐性菌の問題が浮上し、新たな飼料添加物の研究が急務となっています。今回の研究では、グルタチオンの畜産分野への応用可能性に光を当てることで、持続可能な家畜生産モデルの確立を目指しています。

研究の方法と評価項目


この研究では、肉用鶏の初生雛に対して、3週間にわたりグルタチオンを添加した飼料を与え、その影響を多角的に評価します。評価項目には、体重や飼料摂取量の変化、免疫系に関連する臓器の細胞解析、免疫応答に関わるサイトカイン遺伝子の発現量の測定、そして腸管の形態や絨毛の変化、抗体価の変動などが含まれます。これにより、グルタチオンの摂取が肉用鶏の健康や免疫活性にどのように寄与するのか、科学的なデータを収集します。

研究成果の展望


WAKUは、本研究の結果をもとに、グルタチオンを用いた飼料事業への本格的な進出を図ります。今後は豚や牛など他の家畜への適用の検討や、国際展開も視野に入れた研究開発が予定されています。この取り組みは、持続可能な畜産を実現するための重要な一歩であり、今後の展開が期待されます。

会社概要


株式会社WAKU


  • - 所在地: 岡山県岡山市北区芳賀5303 ORIC101号室
  • - 代表者: 姫野亮佑
  • - 設立: 2022年7月
  • - 事業内容: グルタチオンを活用したバイオスティミュラント、飼料の研究開発・製造販売
  • - Webサイト: WAKU

この詳細な取り組みは、未来の持続可能な農業や畜産の在り方を考える上で、非常に意義深いものとなります。今後の研究結果がどのような影響をもたらすのか、多くの関心が寄せられることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社WAKU
住所
岡山県岡山市北区芳賀5303岡山リサーチパークインキュベーションセンター 101号室
電話番号

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