i-PROが佐賀県鳥栖市に新工場設立へ
i-PRO株式会社は2025年6月24日、佐賀県鳥栖市と進出協定および環境保全協定を締結したと発表しました。これにより、同社は2025年10月1日を目指して佐賀工場を開設し、自社の中核工場として機能させる計画です。
新工場設立の背景
この新たな中核工場設立の目的は、メイドインジャパンの高品質な製品を生産し、それを日本から世界へ供給することです。特に、i-PROはグローバルマーケットにおける競争力の強化を目指しており、効率的なコストと納期を実現するために、この佐賀工場が重要な役割を果たすとしています。
さらに、工場のショールーム機能を持たせることで、国内外のお客様を招き、製品の特長やモノづくり哲学を直接伝える場を設けることも計画中です。これにより、顧客とのコミュニケーションを深め、製品志向を高めることが期待されています。
鳥栖市進出の理由
鳥栖市への進出理由としては、主に以下の3点が挙げられます。
1.
立地の利便性
鳥栖市は九州の物流の中心地であり、交通網が整備されているため、企業にとって非常に理想的な場所です。加えて、i-PROの開発拠点が福岡市に近接していることで、開発と生産の連携が強化され、サプライチェーンの効率化や製品の供給リードタイム短縮にも寄与します。
2.
土地・建物の活用
鳥栖市にはi-PROの工場に適した既存の土地や建物があり、これを活用することでコストの削減と生産開始までのスケジュールを短縮可能です。この点は新工場の迅速な立ち上げに貢献します。
3.
人材の確保
鳥栖市周辺には必要な人材を確保する基盤が整っており、結果として地域の雇用にも好影響をもたらす見込みです。この地域への進出は、地元の経済活性化に寄与することでしょう。
i-PROの企業概要
i-PRO株式会社は、パナソニックから独立した企業として、セキュリティ、セーフティ、医療用エッジコンピューティングカメラのリーディングカンパニーです。60年以上にわたって培われた高品質かつ信頼性のあるハードウェアを基に、最先端の画像処理技術を開発しています。i-PRO製品は、用途に応じたカスタマイズや統合が容易で、多様なニーズに応える設計がされています。さらに、AI技術の倫理的な活用や堅固なサイバーセキュリティに力を入れ、持続可能な技術の提供を目指しています。i-PROは2023年から国連グローバル・コンパクトの参加企業としても知られています。
終わりに
i-PROの鳥栖市への進出は、製造業における新たな潮流を加速させるとともに、地域コミュニティとの連携を深める重要なステップとなるでしょう。今後の発展が注目されます。