印象派の女性画家ベルト・モリゾの舞台作品、『光の庭』
近日、劇団印象-indian elephant-による第34回公演『ベルト・モリゾ〜光の庭〜』が2026年11月7日から11月15日まで、東京都武蔵野市の吉祥寺シアターで上演される。印象派の女性画家として知られるベルト・モリゾの半生を描くこの作品は、彼女の芸術だけでなく、当時の社会における女性の立場や葛藤に光を当てるものだ。これまでに『犬と独裁者』や『天井を打ち破ろうとする女』などの評伝劇を手掛けてきた劇団印象は、本作においても女性画家の第一人者が直面した社会的なジレンマを鮮明に描く予定だ。
ベルト・モリゾとは
ベルト・モリゾ(1841-1895)は、19世紀のフランスで活躍した印象派の画家であり、女性アーティストの先駆者として称えられている。彼女はエドゥアール・マネのモデルとして知られる一方で、独自のスタイルを確立し、印象派の展覧会にも参加した。モリゾの作品は、特に女性の生活や感情を描いている点で高く評価されており、今でも多くの人々に影響を与えている。
舞台のストーリーとテーマ
本公演では、モリゾが直面した数々の挑戦が描かれる。彼女は男性が支配する芸術界において、女性としてのアイデンティティを探求し、同時に母親や妻としての役割とも葛藤していた。特に彼女の夫ウジェーヌ・マネは、成功を収められなかった画家であり、モリゾを支える一方で自身の夢を追えなかった。彼の物語も、女性解放運動が進む今、現代の観客に対して新しい視点を提供する。
「何者かでなければならない」という社会の圧力に寄り添いながら、舞台は男女それぞれが抱える生きづらさに対する考察も行う。モリゾの視点を通して、彼女が自らの芸術を如何に形成していったのか、また、その過程における葛藤を観客たちと共に考えていく。
豪華な出演者陣と衣装
演出には経験豊富な鈴木アツトが参加し、華やかな衣装は西原梨恵が手掛ける。出演者には、文学座の名越志保氏や、俳優座の斉藤淳氏、演劇集団円の岩崎正寛氏など、多彩な役者が揃っており、時代感を色濃く映し出す演技が期待される。特に、主演の佐乃美千子はモリゾ役を演じ、その才能を存分に発揮するだろう。
チケット情報
チケットはカンフェティにて既に発売中であり、一般料金は5000円、U29プランは3500円(証明書要)と手に取りやすい。この機会にぜひ、印象派の世界を舞台で体験してみて欲しい。公演は多様なサポートプログラムも用意しており、誰もが楽しめる内容となっている。
今後の展開にも注目し、ベルト・モリゾの人生と作品への理解を深める良い機会になることだろう。彼女の芸術が輝いていた時代を舞台という形で再現する本作に、ぜひ足を運びたい。