井村屋株式会社が、2024年8月に『BOXあずきバー』シリーズで環境製品宣言(SuMPO EPD)を取得した。この取り組みは、井村屋グループが新中期経営計画で掲げる目標に向けた重要なステップとなる。
環境製品宣言(SuMPO EPD)とは?
SuMPO EPDは一般社団法人サステナブル経営推進機構が運営する環境に関連するEPDプログラムで、製品やサービスのライフサイクルを通じて発生する環境負荷を総合的に評価し、情報を開示する枠組みです。具体的には、商品の生産から消費、廃棄に至るまでのプロセスで生じる温室効果ガスの排出量を算定します。
『BOXあずきバー』の環境負荷評価
今回のSuMPO EPD取得に伴い、『BOXあずきバー』シリーズの温室効果ガス排出量が算定された。原材料のあずきや砂糖、スティックの材料となる木の加工や輸送、製品の製造、保管、廃棄に至るすべての段階でのCO₂排出量が分析されました。これにより、井村屋はどの段階で環境負荷が大きいかを把握し、事業改善に役立てています。
新しい評価基準の導入
SuMPO EPDの取得を通じて、井村屋は新たに「加工食品および飲料製品」の製品カテゴリールール(PCR)を制定しました。これは、同社が発起人となったワーキンググループによって作成されたもので、透明性をもって環境負荷データが開示されることを可能にします。
パッケージデザインの変更
『BOXあずきバー』シリーズのパッケージには、SuMPO EPDのロゴが追加されることとなりました。これにより消費者に向けて環境意識を高め、持続可能な製品であることをアピールします。同様のデザインは、ミルク・抹茶味のあずきバーにも適用される予定です。
井村屋の環境保護への取り組み
井村屋グループは、業界内でも早くからSuMPO EPDの取得に取り組んでおり、これを通じて温室効果ガスの削減が可能になると考えています。また、SuMPO EPDは従来のカーボンフットプリント(CFP)とは異なり、気候変動や資源の消費、酸性化などの多面的な影響を総合的に評価する点が特徴です。
おわりに
この環境負荷低減に向けた取り組みは、井村屋が重視する持続可能性の確保に向けた第一歩として位置付けられています。今後も環境製品宣言の理念を実現するため、さらなる努力を続けていくことで、より良い未来を目指す姿勢を示しています。
詳細は、井村屋のウェブサイトでご確認ください。
井村屋公式サイト