東崎惟子の最新作『君を狂気と呼ぶのなら』が12月に発売！

新潮文庫nexから驚愕のサスペンスが登場

作家・東崎惟子の待望の新作小説『君を狂気と呼ぶのなら』が、12月23日に新潮文庫nexから発売されます。この作品は、カルト宗教をテーマにした衝撃的なバイオレンスサスペンスであり、時に恐ろしい心理描写が光る作品として注目を集めています。

読者を引き込むストーリー

物語の始まりは、ある少女が新興宗教の訪問勧誘を受けるところから始まりました。「聖書を勉強してみませんか？」という言葉が、彼女の平凡な家庭を一変させるのです。さまざまな出来事が重なり、家庭は次第に崩壊していきます。少女は、家族の幸福を願い神に祈り続けますが、その祈りがもたらすのは喜びではなく、さらなる絶望でした。物語は彼女が成長するにつれて、カルトによってどのように狂気に引きずり込まれていくのか、そして彼女が“本当”の神の声をどのように聞くのかに焦点を当てています。

背景に潜む深いテーマ

『君を狂気と呼ぶのなら』では、カルト宗教がもたらす影響と、人間の精神に潜む狂気のメカニズムが鋭く描かれています。果たして狂っているのは、カルトの教えに従う彼女自身なのか、それとも周囲の人々なのか。東崎はこのテーマを通じて、現代社会における決定的な問いかけを行い、読者に深く考えさせる内容となっています。

著者のプロフィール

東崎惟子（あがりざき・ゆいこ）は、2022年にデビューを果たした新進気鋭の作家です。彼女のデビュー作『竜殺しのブリュンヒルド』は、電撃小説大賞で銀賞を受賞し、注目を浴びました。また、『このライトノベルがすごい！2023』では、総合新作部門で第2位に選ばれるなど、その才能は広く認識されています。彼女の他の著作には、『美澄真白の正なる殺人』や『少女星間漂流記』などがあり、幅広いジャンルで多様な物語を展開しています。