国産バイオジェット燃料完成
2020-04-20 16:39:51
国内初の国産バイオジェット燃料がついに完成!環境意識を形にしたエコな空の旅
国産バイオジェット燃料の誕生
国内で初めてとなる国産バイオジェット燃料が実現しました。これは、日本環境設計株式会社が運営するリサイクルプロジェクト「BRING」において集められた30万着の服が原料として利用され、特別な燃料として蘇った成果です。
プロジェクトの背景
このプロジェクトは、日本航空株式会社(JAL)主催の「10万着で飛ばそう! JALバイオジェット燃料フライト」としてスタートしました。プロジェクトの一環として、当社は衣類の回収と、その後の酵素分解による糖化液の製造を担当しました。これにより、回収した服から得られた綿繊維を利用し、バイオジェット燃料の生産に至ったわけです。
燃料の製造と認証
製造されたバイオジェット燃料は、国際規格の適合検査に合格しています。今後はJALの定期便への搭載が検討されており、特別な意味を持つこの燃料が空を飛ぶ日が待ち望まれます。この燃料の開発は、株式会社Green Earth Instituteの協力を得て進められ、多くの企業の技術と設備を活用する形で実現されました。
環境意識の高まり
持続可能な社会を目指す中、「10万着で飛ばそう!」という呼びかけに応じて、実際には予想を上回る約30万着の服が回収されました。このような大規模なリサイクルを支えたのは、29社が参加したリサイクル拠点と、合計で約40社からの協力によるものです。これは、企業と消費者が一体となって環境問題に取り組んだ結果とも言えます。
今後の展望
バイオジェット燃料の実用化は、世界的にも進行中ですが、日本発のこのプロジェクトは特別な意味を持っています。使用される素材が私たち一人ひとりの思いを込めたものであるため、その価値は計り知れません。今後は他の産業や企業とも連携し、さらに多様なリサイクルモデルを構築していくことを目指しています。私たちのビジョンである「循環型社会の実現」を実現するため、これからも努力を重ねてまいります。
チャーターフライトの中止について
さまざまな情勢に鑑みて、本プロジェクト開始時には計画されていたJALのチャーターフライトは中止されました。新型コロナウイルスの影響により、こうした事業活動は大きく制限されていますが、リサイクル活動に参加いただいた皆様には心より感謝いたします。
このプロジェクトは単なるバイオ燃料の開発にとどまらず、私たちの環境意識を高め、持続可能な未来へとつながる重要な一歩となることでしょう。日本の空を飾る今後のバイオジェット燃料に期待が寄せられます。
会社情報
- 会社名
-
株式会社JEPLAN
- 住所
- 神奈川県川崎市川崎区扇町12-2
- 電話番号
-
044-223-7898