日立ソリューションズが生成AI活用のアイデアコンテストを実施
日立ソリューションズは、2024年度からの新たなスローガン「DX by AX toward SX」を掲げ、全社的なAI活用を促進するため、生成AIの活用アイデアコンテストを開催しました。このイベントには、なんと1,000件を超える応募があり、9月3日には最終審査会が行われました。このコンテストの目的は、生成AIを社内での業務に積極的に取り入れる環境を作り出し、利用率100%を目指すことにあります。
アイデアコンテストの背景と目的
日立ソリューションズは、AIトランスフォーメーション(AX)によって企業文化を改革し、持続可能な社会の実現を目指しています。コンテストの開催は、社内業務全般や開発プロセスの改善をテーマに、この取り組みに参加を促すきっかけとなっています。また、株式会社ギブリーの支援を受けて、法人向けの生成AI導入の幅広いアイデアが集められました。
参加者は、自らの業務で直面している課題を解決するためのアイデアを提供し、その中から実用性や成果が期待される約100件が選ばれ、最終的には20件がプレゼンテーションに進出しました。審査基準は「実現可能性」「効果」「発展性と横展開可能性」の3点で評価されました。
注目の受賞アイデア
コンテストの中で、社長特別賞を受賞したのは、輸出管理業務に特化した自律型AIエージェントです。このAIは、規制審査の過程を効率化し、審査時間を約60%短縮することができる優れた機能を備えています。審査対象となる企業情報の収集から分析、報告書の作成までを自動化することで、業務の効率化に寄与しました。
他にも、スタートアップの商品調査を行うAIエージェントや、最適な協力会社を提案する生成AI、さらにはソースコードから仕様説明資料を自動生成するAIなど、様々な優秀なアイデアが選ばれ、それぞれが実用化に向けたステップを歩んでいます。
AI活用推進に向けた取り組み
日立ソリューションズは、生成AIを社内に取り入れるための施策を次々と展開しています。資格取得の支援や、自律型チャットボットによる問い合わせ対応、社内の専用ポータルサイトの構築など、AIの利用が進んでいます。これにより、社員一人ひとりが自身の業務の質を向上させるためにAIを活用する文化を築いてきました。
さらに、全社調査によると、2024年6月には約20%の社内利用率が、アイデアコンテストや様々な施策を通じて2025年9月時点では85%に増加する見込みです。これからも日立ソリューションズは、AIをビジネスの中心に据えた運営を続け、業務改革を進めていくことでしょう。
日立ソリューションズの展望
日立ソリューションズは、グローバルな視点から企業や社会の課題を解決するため、最先端のデジタル技術を駆使した様々なソリューションを提供しています。今後も生成AIを活用し、業務の効率化と創造性の向上を目指して、新たなサービスを展開していくことが予想されます。
詳しい情報は、日立ソリューションズの公式ウェブサイトをご覧ください。