2025年度駅と電車内のマナー啓発キャンペーンの概要

駅と電車内のマナー啓発キャンペーンについて

日本民営鉄道協会（東京都千代田区、会長：杉山健博）は、2025年10月1日（水）から11月30日（日）にかけて、駅や電車内でのマナーの向上を目指す啓発キャンペーンを実施します。この取り組みは、当協会に加盟する72社の駅構内や列車内で、マナー啓発ポスターやデジタルサイネージを掲出することで行われます。

このキャンペーンは、1997年に携帯電話が普及し始めた際に、当時の社会問題として駅や電車内でのマナーに対する意識が高まったことを背景に、マナー啓発ポスターの掲出を開始したことに始まります。以降、社会の変化に対応した内容やデザインに見直しを行い、継続的に施策を実施してきました。

2025年度のポスターデザイン

2025年度のポスターは、2024年12月に発表された『駅と電車内の迷惑行為ランキング（2024年度）』を基に、「迷惑って、かけてる時は気づかない」というテーマの元でデザインされています。このデザインは、鉄道を利用する多くの方々に、それぞれの行動が他の利用者にどのような影響を与えているかを再考させることを目的としています。

また、同キャンペーンの一環として「駅と電車内のマナーアンケート調査」を行い、そのデータを反映させることで、より効果的な啓発を図ります。

掲出概要

- 掲出期間: 2025年10月1日（水）～11月30日（日）
- 掲出場所: 日本民営鉄道協会に加盟する72社の駅及び列車内

掲出枚数

約2000枚のポスターおよび24000枚のデジタルサイネージが、駅構内や電車内に掲出される予定です。ポスターやデジタルサイネージには、迷惑行為として認識される行為をアニメ調のイラストにて表現し、視覚的にも意識を喚起します。各シーンには映画の字幕のような簡潔な説明を加えることで、利用者がその状況を直感的に理解できるように工夫されています。

ポスターの中央には「迷惑って、かけてる時は気づかない」との文言が掲示され、鉄道を利用する人々が自らの行動を反省するきっかけを与えます。また、下部には「周りの人への、心配りを再点検」とのメッセージが記載され、他人を思いやる心づもりを促す役割も果たしています。