広島の灯ろう流しが新たなデザインへ
広島での重要な平和行事、灯ろう流し。その歴史的背景は、原爆で亡くなった方々を追悼するために、遺族が灯ろうを川に流し始めたことに由来します。1947年に始まり、1955年からは商店街や市民ボランティアの手によって運営されてきました。2026年には、その灯ろう流しのロゴとチラシ、Webサイトが刷新されることが決定しました。これを手掛けるのは、デジタルハリウッドSTUDIO広島と、とうろう流し実行委員会の共同で行うプロジェクトです。
プロジェクトの目的と進行
このプロジェクトは、全国のデジタルハリウッドに在籍または卒業した学生や受講生を対象にしたコンペ形式で進められます。新しいビジュアルは、2026年の6月以降に公開される予定です。デジタルハリウッドの在学生たちには、自分たちのクリエイティビティを活かし、広島の灯ろう流しの理念を若い世代や海外の訪問者に伝える重要な役割を担っています。
この取り組みについて、デジタルハリウッドSTUDIO広島の代表・久保田涼子は、「リブランディングによって、灯ろう流しの意義をより広範に知らせることができる」と語ります。被爆体験を語り継ぐ世代が減少する中で、灯ろう流しの重要性はますます高まっています。新しいロゴやチラシは、広島の未来を見据えた平和のメッセージを発信するツールとなるでしょう。
様々なデザインの競演
プロジェクトの詳細なスケジュールも公表されており、ロゴデザインの募集は2025年12月15日から開始します。1月11日まで応募を受け付け、その後審査が行われ、1月18日には採用者が発表される予定です。さらに、チラシやWebデザインについては、2026年2月から募集が始まり、4月11日に結果が発表されます。この競争の中でさまざまな個性豊かなデザインが生まれることが期待されており、広島の灯ろう流しが次のステージへと進化する瞬間が近づいています。
地域との連携
灯ろう流しの実行委員会は、広島祭委員会と広島市中央部商店街振興組合連合会から成り立っています。これらの団体は、毎年の灯ろう流しが広島を代表する行事として成り立つために、地域の人々と協力し、ボランティアを募集して運営しています。2015年からはデジタルハリウッドSTUDIO広島も関わり、オンライン灯ろう流しという新たな取り組みを始めています。これは、世界中から平和のメッセージを受け取り、現地で投影するプロジェクトです。
未来へのメッセージ
灯ろう流しの正しい理解を促すために、今回のリニューアルが果たす役割は非常に大きいと言えます。新しいロゴやデザインを通じて、広島の人々が復興と平和の象徴を再確認し、更には未来の世代へそのメッセージをつなげていくことが期待されています。デジタルハリウッドSTUDIO広島は、新しい学びのスタイルを提供しながら、地域と共に成長し続ける存在です。
お問い合わせ先
本プロジェクトの詳細や問い合わせは、デジタルハリウッドSTUDIO広島へご連絡ください。電話番号は082-299-4450、メールアドレスは
[email protected]です。営業時間は平日が11:00から21:00まで、土日が10:00から18:00までとなっており、毎週月曜日と祝日はお休みです。彼らの取り組みに興味を持つ方々は、ぜひ公式Webサイトを訪れてみてください。