モール型ECと自社EC、選ばれる理由と購買行動の傾向とは？

モール型ECと自社EC、それぞれの魅力とは

近年、オンラインショッピングがますます浸透する中、消費者がどのようにECサイトを選択し、利用しているのかを調査しました。株式会社フルバランスが実施した最新の調査によると、20代から30代の男女111名を対象に、モール型ECと自社ECの使い方について興味深い結果が得られました。

使い分ける理由

調査によれば、73.9%の参加者がモール型ECと自社ECを使い分けていると答えています。モール型EC、例えばAmazonや楽天市場が選ばれる理由は主に「価格を重視する場合」で、なんと57.3%がそのように回答。一方で自社ECを利用する理由としては、ブランド独自のポイントを貯めたいという声が32.9%、ギフト梱包の希望が31.7%といったデータが出ています。

このように、消費者はお得感のある買い物を重視する一方で、特定のブランドへの愛着や体験も大切にしていることがわかります。

ブランド情報への興味

さらに、約70%の人々が自社ECサイト利用時に「ブランドや企業の情報を閲覧する」と回答しています。特に「商品へのこだわり」に興味があるという声が56%にのぼり、ブランドの公式サイトが単なる購入場所ではなく、情報収集の場として機能していることが示されました。

ECサイトに求められる必須機能

消費者がECサイトに求める機能についても注目に値します。具体的には、クレジットカード決済が55.9%、スマートフォン決済が33.3%という結果が出ています。これに加え、配送追跡機能や商品レビュー機能も高評価を得ており、利便性や信頼性が求められている様子が窺えます。

あったら嬉しい機能とは？

さらに、「あったらいい」と考える機能として最も多かったのが「画像の説明文表示」で、37.8%がその必要性を感じています。また、動画での商品説明やAIを使った検索機能の提案も多く寄せられました。これは、消費者が使いやすさを求める一方で、視覚から得る情報の重要性を感じていることを反映しています。

まとめ

この調査からは、ECサイトの選択にあたって「価格」と「ブランド体験」が重要な指標となることが浮き彫りになりました。特に自社ECにおいては、商品の特性やブランドの魅力をしっかりと伝えることが、消費者の選択に大きな影響を与えているようです。ECサイト構築においては、単なる価格競争だけでなく、顧客の期待を超える体験を提供するための戦略が求められるでしょう。

本調査の詳細はこちらのリンクからダウンロード可能です。