JALが『D&I AWARD大賞』を受賞
日本航空(JAL)は、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)に特化した日本最大のアワード「D&I AWARD 2025」で、航空会社として初となる「D&I AWARD大賞」を獲得しました。特筆すべきは、従業員数3,001人以上の企業部門で最上位の賞を受賞できたことです。さらに、JALは2021年から5年連続で最高評価である「ベストワークプレイス」にも認定されています。
このアワードは、株式会社JobRainbowが主催し、企業の多様性に焦点を当てた5つの評価項目を基にしています。これにより企業の「ダイバーシティスコア」を算出し、そのスコアによって評価が行われる仕組みです。高スコアを獲得した企業は審査委員会による評価を経て、企業規模に応じて「D&I AWARD」や「D&I AWARD賞」が授与されます。
JALの具体的な取り組み
障がい者の活躍の機会を増強
JALは、羽田・成田空港の国際線ファーストクラスラウンジにおいて、障がいのある社員によるハンドドリップコーヒーやシューシャインサービスを導入しました。この取り組みは、技術の向上だけでなく、顧客体験の向上にも寄与しています。
ヘラルボニーとの共同プロジェクト
機内アメニティや機内食のスリーブに、株式会社ヘラルボニーのアーティストによるデザインが採用されています。このプロジェクトを通じて、障がいに対する社会の意識変革を目指しています。
LGBTQ+への理解促進
社内制度の整備や研修を行った上で、社外のLGBTQ+問題の理解を深めるイベントにも協賛しています。また、他社との共同出展を行うことで、さらなる理解促進を図っています。
男性の育児・家事支援
「共育て」をテーマに、男性社員向けの家事セミナーや料理教室を開設し、家庭内のジェンダー平等を推進しています。男性社員の育児休業取得を就業環境面からも支援しています。
学術機関との連携
お茶の水女子大学との協同研究によって、学術的視点を生かした取り組みが進められています。これにより、ジェンダーギャップの解消や新たな価値創造に挑戦しています。
社員主導のDEI推進
公募型のクロスファンクショナルチーム「JAL DEIラボ」が発足し、社員一人一人が目線を共有したDEI推進活動を展開。特に海外メンバーも参加し、多様性を尊重したグローバルな取り組みを進めています。
今後の展望
JALは今後も、ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン(DEI)の観点から、すべての社員がその個性と能力を最大限に発揮できる環境を整えていく考えです。多様性を活かし、誰もが活躍できる社会の実現に向けたリーダーシップを発揮することが期待されています。これからも、JALの取り組みに注目が集まります。