新たな買い物スタイル「店舗受け取りサービス(BOPIS)」の現状
近年、オンラインショッピングが広がる中、注目を集めているのが「店舗受け取りサービス(BOPIS)」です。このサービスは、商品の購入をウェブサイトで行い、その後、実店舗で商品を受け取るという新しい形態のショッピングスタイルを提供します。主にスーパーや雑貨店などで利用され、便利なだけでなく、送料を削減できる点でも支持されています。
BOPISの認知度と利用経験
株式会社バルクの調査によると、「店舗受け取りサービス(BOPIS)」の認知度は全体の25.1%に留まり、そのうち実際にサービスを利用した経験がある人はわずか5.7%という結果が出ました。このデータは、まだ一般に浸透していない可能性を示しています。
COVID-19の影響を受けて、多くの店舗でBOPISの導入が進んでいますが、消費者の認識はまだ低いようです。
利用意向とその背景
しかし、BOPISの利用意向については、調査対象者の30.0%が「非常に利用したい」「利用したい」「まあ利用したい」と回答しました。特に女性では、この数字が34.7%に上りました。多くの消費者がこの便利なサービスの利用に前向きであることがわかります。
調査では、このようなサービスを利用したい理由がいくつか挙げられています。
たとえば、「便利そうだから」「配送料がかからない」といった個人的なメリットがある一方で、「人とあまり接触しないで済む」「配送業者の負担を軽減できる」「お店への負担軽減」など、社会貢献の意識からの理由も窺えます。
支援意識とBOPISの関連性
また、COVID-19の影響を受けた事業者や医療従事者に対する支援を希望する意識が高いことも、BOPISの利用意向に影響を与えていることが調査結果から示唆されています。44.1%の人が今後何らかの支援を考えているとのことで、支援方法としては「飲食店のテイクアウトやデリバリーを積極的に利用する」といった意見が多く上がっています。
このような支援の意識を持つ人々は、BOPISの利用意向も高い傾向にあることが判明しました。
まとめ
この調査結果から、今後「店舗受け取りサービス(BOPIS)」が新たな買い物スタイルとして受け入れられる可能性は十分にあると考えられます。特に、社会貢献意識の高まりが背景にあるため、消費者の間での認知度が向上し、利用が進むことが期待されます。
調査概要
- - 調査方法: インターネット調査
- - 調査対象者: 全国の20代~60代の男女(Vモニターから抽出)
- - 調査期間: 2020年5月28日~6月1日
- - 回答者数: 3,000名
詳細な結果や報告は
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