六甲高山植物園の冬支度
冬の寒さが近づく中、六甲高山植物園で毎年恒例の「小便小僧のマント着せ行事」が開催されます。今年は11月3日(日)に行われ、午後12時30分からセレモニーとしてスタートします。少雨決行、荒天の場合は中止となります。
小便小僧は、かつて1962年に彫刻家の榎本健次郎氏が手がけ、彼の子息をモデルにした愛らしいデザインが特徴です。この小便小僧は園内でのアイドル的存在で、多くの来園者に親しまれています。毎年、冬を迎える前に小便小僧に暖かいマントを着せることがこの行事の主旨です。この伝統行事は、徐々に秋の訪れを感じる中、冬を迎える準備として定着しています。
今年のマントは、神戸芸術工科大学のファッションデザイン学科の学生がデザインを担当します。デザインテーマは「チングルマ」とされ、白い5弁花やその綿毛が風に揺れる様子を表現したユニークなデザインが完成しました。全19作品が応募され、人気投票によって選ばれたのは安田百花さんの作品で、昨年に続いての選出です。このように若い才能が集う場での創造力が、毎年新たな魅力を生み出しています。
神戸芸術工科大学の笹崎綾乃先生も、このイベントに対する期待を寄せており、学生たちが自らの思考やスキルを活かして素晴らしいマントを制作できることを願っています。この行事を通じて、学生たちはアパレル制作の過程を実践的に学ぶことができ、自身のスキルが試される貴重な機会となります。
また、六甲高山植物園自体は、今年の冬に向けた開園中(11月24日まで)で、開園時間は10:00から17:00(16:30受付終了)です。入園料は大人が900円、小人が450円、駐車場は1,000円となっています。ぜひこの機会に、冬支度をする小便小僧を見に来てはいかがでしょうか。
小便小僧に暖かいマントを着せるこの行事は、ただのイベントではなく、地域の文化や伝統を感じる大切な時間でもあります。ぜひご家族や友人を誘って、この楽しい行事を体験してください。下記リンクからも公式情報をご確認いただけます。
六甲高山植物園公式サイト
六甲山ポータルサイト