物流業界の脱炭素化を加速するアスエネとロジスティードの協業

アスエネとロジスティード、物流業界の脱炭素化へ向けた協業

アスエネ株式会社（本社：東京都港区）は、物流業界の脱炭素化を実現するために、ロジスティード株式会社との協業を開始しました。この取り組みでは、CO2排出量を見える化し、削減・報告するクラウドサービス「ASUENE」と、物流業界向けのCO2排出量可視化ソリューション「EcoLogiPortal®」のデータ連携を行い、より持続可能な経営を目指していきます。

背景にある環境への配慮

2020年10月に政府が「2050年カーボンニュートラル宣言」をしたことを受け、企業はより環境に配慮した経営が求められるようになりました。その中でも物流業界は、輸送過程で発生するCO2排出量が大きく、企業全体のサプライチェーンに与える影響も大きいため、特に注目されています。国土交通省は、「2030年度に二酸化炭素排出量を2013年度比で35%削減」することを掲げており、運輸部門からの排出量は国内全体の約18.5%を占めています。

しかし、物流業界がこの削減目標を達成するためには、最適な輸送計画の立案やサプライチェーン全体のCO2排出量管理が重要な課題となっています。こちらは技術やインフラの整備にもコストやリソースがかかるため、早急な対策が求められているのです。

具体的な協業内容

「ASUENE」は、GHGプロトコルに基づき、Scope1からScope3までのサプライチェーン全体のCO2排出量を見える化し、削減と報告を行うことができるクラウドサービスです。このサービスを通じて、企業は効率的に環境への影響を軽減するためのサポートを受けることができます。一方、ロジスティードが提供する「EcoLogiPortal®」は、CO2排出量の削減効果を継続的に可視化できる機能を有する、サプライチェーン最適化サービスです。

新たに、アスエネの「アスエネストア」に「EcoLogiPortal」が追加されたことにより、物流業界で課題を抱える企業はこのソリューションを導入することが可能になりました。データ連携によって、物流面でのCO2排出量データを統合管理し、削減方法の最適化も図れるようになります。

アスエネとロジスティードは、この協業を通じて、サプライチェーン全体のCO2排出量の可視化と削減を進め、持続可能な社会の実現に向けて、さらなる努力を続けていきます。

会社概要

アスエネ株式会社は、CO2排出量見える化・削減サービスを提供する企業であり、2019年に設立されました。その事業内容には、CO2排出量の算出、可視化、削減及び報告などが含まれています。

ロジスティード株式会社は1950年に創業され、日本の物流業界において幅広いサービスを展開しています。両社の協業は、環境対応型の経営にとって重要な一歩となることが期待されています。