デジタル庁が新たに医療の受け方改革を推進するキャンペーンを開始
新たな医療の受け方を提案するキャンペーンがスタート
2024年12月から、日本は健康保険証の運用方法を見直し、マイナ保険証を基本とした新しい体制に移行します。この大きな変化を受け、デジタル庁は全国の調剤薬局とその併設型ドラッグストアにおいて「これからの医療の受け方」紹介キャンペーンを開催することを発表しました。このイニシアチブは、医療の受け方をより便利に、また安全にすることを目的としており、全国的な広がりを見せる予定です。
キャンペーンの目的
このキャンペーンの主な目的は、マイナ保険証の利点や利用方法を多くの人々に理解してもらうことです。特に、マイナ保険証を活用することで患者側の利便性が大きく向上します。具体的には、以下のようなポイントが挙げられます:
1. 顔認証付きカードリーダーの導入
薬局内に設置された顔認証付きのカードリーダーを利用することで、薬剤師やスタッフのサポートを受けながらマイナンバーカードを健康保険証として使用する手続きを安心して行えます。
2. 現行の健康保険証の利用継続
マイナ保険証を持たない人でも、申請することで保険者から資格確認書が交付され、現行の健康保険証を最長1年間使用することができます。
3. 利用登録の簡便さ
当該薬局でのマイナ保険証の登録がその場で行え、もし何らかの理由で使用できなかった場合でも、マイナンバーカードを持参すれば医療費が全額負担となることはありません。これにより、医療受診時の不安が軽減されます。
実施内容
キャンペーンは、2024年11月29日から2025年3月末までの期間内に、全国の調剤薬局併設型ドラッグストアおよび調剤薬局で展開されます。最初のスタートとして、前述の300店舗で順次始まり、2024年内には合計2,500店舗に拡大する見込みです。
具体的な運用として、各店舗の待合スペースに小型モニタやチラシケースを設置し、サイネージを通じてマイナ保険証の魅力を訴求します。また、薬剤師や店員が来店客にマイナ保険証の利用を促し、その場での利用登録をサポートします。さらに、体験頂いた方には、「マイナちゃん」グッズが進呈される特典も用意されています。
期待される効果
このキャンペーンを通じて、デジタル庁は医療の現場へおけるDX(デジタル・トランスフォーメーション)を進めていく考えです。より多くの人がマイナ保険証のメリットを享受できることで、医療アクセスの向上が期待されます。今後もデジタル庁の取り組みに注目が集まるでしょう。
このキャンペーンに関する問合せは、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)で受け付けており、平日9時30分から20時まで、および土日祝の9時30分から17時30分まで対応しています。
新しい医療受診の形、デジタル社会における先進的な取り組みが、私たちの生活をどのように変えていくのか、目が離せません。