イーアイアイ、次世代AIリサイクルロボット事業に期待大
株式会社イーアイアイ(本社:東京都千代田区)は、新たに約10億円規模の官公庁支援を獲得したことを発表しました。この支援は、早稲田大学の小野田弘士教授との共同研究にもとづく次世代AIリサイクルロボット事業に関連しており、2027年度までの3年間で実施される予定です。この支援により、同社の累計支援額は15億円を超え、事業全体の総コストも20億円を上回る見通しです。
官公庁からの支援内容
イーアイアイは、福島県や環境省、東京都より、次のような具体的な支援を受けています。
- - 福島県:地域復興実用化開発等促進事業費補助金を通じて、大規模マルチモーダルモデルによる次世代AIリサイクルロボットの実用化を推進します。
- - 環境省:環境研究総合推進費を利用し、分別業務におけるAIロボティクスソリューションの開発や、低コストのAI自動選別ロボットの開発を行います。
- - 東京都:大学研究者の事業提案制度に基づいて、自動選別ロボットの開発に取り組んでいます。
事業の展望と期待される効果
イーアイアイは、今後の取り組みを通じて以下の3点での効果を期待しています。
1.
革新的なAIロボット技術の確立:リサイクルプラントにおける新しい核心技術の開発が目指され、より効率的なリサイクルプロセスを生み出します。
2.
産業のデジタルシフト推進:社会実装に向けての取り組みにより、生産性を向上させ、サーキュラーエコノミーの促進にも寄与します。
3.
働き方改革への貢献:人が行わなければならない単純作業から解放し、労働環境の改善を図ります。
主要プロジェクト
AIリサイクルロボットの実証実験
イーアイアイは2025年から2027年にかけて、横浜市金沢資源選別センターでAIリサイクルロボットの実証実験を実施します。これにより、自治体でのAI及びロボットの活用モデルが確立され、新しい運用手法の研究開発が行われます。
VLA技術による高度作業ロボット
また、会社はVLA(Vision-Language-Action)技術を基にした高度な作業を行えるロボットの開発も進めています。これにより、飲料容器の選別などの高度な自動化が期待されています。
福島県いわき市との連携
さらに、福島県いわき市での製造・試験拠点の整備にも力を入れています。2025年3月に締結された連携協定によって、地域企業との協力を進め、リサイクルだけでなくその他の産業への展開を目指しています。これにより、地域の産業振興にも貢献することでしょう。
会社概要
株式会社イーアイアイは2018年に創業した、AI、ロボティクス、ビッグデータなどの先端技術を駆使して、環境やエネルギー分野における課題解決に取り組むディープテック企業です。今後も、同社の取り組みが持つ社会的意義に注目が集まることでしょう。