ニコンと日本通運がSAFを活用した航空貨物輸送契約を締結

日本通運とニコンが手を組む新たな航空貨物輸送サービス

日本通運株式会社と株式会社ニコンが、サステナビリティを意識した航空貨物輸送サービスに関する利用契約を締結しました。これは、注目されるSAF（持続可能な航空燃料）を使用するもので、2040年へ向けてCO2の削減を目指す取り組みの一環です。

SAF活用の背景と目的

日本通運は、2024年8月より東京都が進める「企業のScope3対応に向けた航空貨物輸送でのSAF活用促進事業」において、荷主企業としてニコンが参画することになりました。SAFの利用は、企業のCO2排出量の一部を減少させ、持続可能な物流を実現するための鍵となります。

契約の内容と期待される効果

この契約により、ニコンが利用する航空貨物輸送に対して日本通運はSAFを適用し、その利用に伴うCO2削減量について証書を発行します。この取り組みは、企業のScope3におけるトラッキングと削減を促進し、環境への負荷を減少させる効果が期待されています。

一方で、ニコンも今回の契約を通じ、環境問題への取り組みを一層強化できるとしています。グローバルで競争が激化する中、企業の社会的責任（CSR）への対応はますます重要になってきています。

NXグループのサステナビリティへの取り組み

日本通運を含むNXグループは、「サステナブル・ソリューションの開発・強化」を重要課題と位置付け、SAFの利用拡大に向けた様々な取り組みを行っています。例えば、ANAが提供する「SAF Flight Initiative」への参画や、独自の「NX-GREEN SAF Program」の提供を進めています。

NXグループは2030年までに、2013年と比較してCO2排出量を50%削減する目標を掲げ、2023年5月にはScience Based Targets initiative（SBTi）へもコミットメントを行いました。2050年にはカーボンニュートラル社会の実現にも寄与することを目指しています。

結論

今回の契約は、日本通運とニコン、それぞれにとって新たなサステナビリティの取り組みに向けた大きな一歩です。日本の企業が環境問題に真剣に向き合い、技術革新を通じて持続可能な社会の構築をサポートする姿勢が求められています。これにより、今後もより多くの企業がSAFの利用を拡大し、環境負荷の低減に努めることが期待されます。

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