映画『ワンダーランド北朝鮮』
2018-04-26 08:29:33

独裁国家のリアルを描いた映画『ワンダーランド北朝鮮』監督来日イベント詳細

独裁国家のリアルを映す映画『ワンダーランド北朝鮮』



北朝鮮と聞くと、多くの人が抱くイメージは冷戦時代の名残や核開発の脅威など、ネガティブなものが多い。しかし、韓国出身の映画監督、チョ・ソンヒョン氏が手がけたドキュメンタリー映画『ワンダーランド北朝鮮』では、その裏側にある人々の素顔に迫り、あまり知られていない北朝鮮の日常生活を描写しています。この作品は6月下旬より全国のシアターで公開される予定です。

映画の内容と監督の挑戦



チョ監督は、韓国籍を放棄し、ドイツのパスポートで北朝鮮に入国しました。彼はエンジニアや農家、画家といった様々な職業の人々にインタビューを行い、「普通の人々」の生活を映し出すためのドキュメンタリーを制作。映画制作においては、北朝鮮特有の厳しい検閲を受けながらも、現地の人々との触れ合いを通じて想像を超えたリアルな姿を引き出しました。

驚くべきことに、北朝鮮の人々は自立を余儀なくされており、その中で自然エネルギーを利用した循環型の生活が形成されています。これは、経済制裁により自給自足が求められた結果でもあります。チョ監督は、明るい表情を持つ公務員画家や、自身の独創的な服作りを目指す縫製工場の少女との出会いを通じて、全く異なる側面の北朝鮮を浮き彫りにしています。

来日イベントと試写会情報



その『ワンダーランド北朝鮮』の監督、チョ・ソンヒョン氏が、日本で特別イベントを開催します。具体的には、以下のような内容です。
  • - 日時: 5月13日(日)午後6時から午後7時30分まで(開場:午後5時45分)
  • - 場所: JICA地球ひろば セミナールーム600(東京都新宿区)
  • - 出演者: チョ・ソンヒョン監督、NGO日本国際ボランティアセンター(JVC)の宮西有紀さん、トークコーディネートは堀潤ジャーナリスト

このイベントでは、北朝鮮の日常を生きる人々の現状への理解が深められることを目的として、監督自身が語る映画制作の裏側や、見えてきた新しい北朝鮮の姿についての講演が行われます。事前申込みが必要ですが、プレス席の用意もあるとのことなので、ぜひ関心のある方は参加を検討してみてください。

また、試写会も6月に数回計画されていますので、関連情報は随時発表される予定です。

監督のプロフィール



チョ・ソンヒョン監督は1966年、韓国の釜山で生まれました。現在はドイツのザールブリュッケンにて映画制作を教えています。有名な作品に『FULL METAL VILLAGE』や『HOME FROM HOME』などがあり、数々の映画賞を受賞した経歴があります。彼の作品は、単なる記録映像ではなく、現地の人々の生活や感情に寄り添う姿勢が特徴です。

『ワンダーランド北朝鮮』は、飽くなき探求心と、北朝鮮の人々の生活の裏に潜むさまざまな真実を映し出した貴重なドキュメンタリー作品です。独裁国家というレッテルを越え、人間らしい姿を捉えた本作は、多くの人に新たな視点を提供することでしょう。興味のある方は是非とも映画を観に行って、可能性を感じてほしいと思います。

会社情報

会社名
ユナイテッドピープル株式会社
住所
福岡県糸島市二丈浜窪491-1
電話番号
090-8833-6669

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