有楽町に現れたユーモラスな河童たちの魅力
「中嶋大道の河童たち」展開催中
有楽町のシモンズギャラリー東京では、2025年11月20日から12月16日までの期間、ユーモアにあふれる河童をテーマにした「中嶋大道の河童たち」展が開催されています。この展覧会では、相撲をとる河童やキュウリを盗む河童、さらには大きなウナギに乗る河童など、個性豊かな20体のステンレス彫刻が展示されています。
魅力的な河童たちの作品
中嶋大道氏(81歳)が制作したこれらの作品は、高さ2メートルから小さなものまでさまざまです。それぞれの作品には、氏自身の少年時代の思い出や、日本人が心の奥に持つふるさとの原風景へのメッセージが込められています。「安曇野や河童飛び込む水の音」や「河童の鰻のぼり」というユニークなタイトルも注目のポイントです。特に、左側に展示されている高さ2メートルの作品「LIFE」は圧巻です。
展示会の背景
近年、現代人は情報の氾濫や便利な技術の進化により、自らの想像力を働かせる機会が減ってきていると言われています。しかし、日本の文化において河童は特別な存在です。各地に伝わる河童伝説を通じて、人々は自然と親しみ、想像力を育んできたのです。中嶋氏は、この展覧会を通じて、あの頃の懐かしい思い出や、故郷を思い出してほしいという願いを込めています。展覧会は入場無料で、誰でも自由に観覧できます。
中嶋大道氏の背景
中嶋氏は1944年に長野県安曇野市で生まれ、その後さまざまな金属素材を用いた造形に挑戦しました。1980年代からはステンレスによる巨大彫刻制作に取り組み、その作品は厚さ4mmから7mmのステンレス鋼板を使用して造られています。日展にも入選するなど存在感を示し、全国各地で作品が展示公開されています。
シモンズギャラリー東京の魅力
シモンズギャラリー東京は、2018年に開設されて以来、3Dカメラによるスリープフィッティングマットラボや、中嶋氏のうさぎ作品、堀木エリ子氏の光柱オブジェなど、感覚を刺激する展示を行っています。ここはただのギャラリーではなく、心地よい眠りをテーマにしたスペースでもあります。
最後に
「中嶋大道の河童たち」展は、心温まる作品に出会える貴重な機会です。ぜひ、有楽町に足を運び、河童たちのユニークな世界を体感してみてください。日本の文化や想像力に触れることで、日常の中に潤いを見出すきっかけになることでしょう。