多胎ファミリーを支える教室、第8回開催
先日、NPO法人さいたま多胎ネットは「妊娠期からの多胎ファミリー教室」を埼玉県内で開催しました。この教室は多胎を妊娠中の家族とその親しき人々を対象としており、妊娠から出産、さらには産後育児についての重要な情報やサポートを提供するために設立されたものです。今回は第8回目の開催で、初めてのハイブリッド形式を取り入れ、物理的に参加することができない方々もオンラインで接続できるよう配慮されています。
教室の内容と構成
教室では、まず日本赤十字看護大学の喜多里己教授が「多胎妊娠・出産の基礎知識」を分かりやすく解説しました。その後、先輩多胎パパとママたちが登壇し、彼らの体験談を通じて妊娠期の不安や喜び、さらに出産後の日常生活についてもお話しされました。このセッションでは、参加者が共感を持って話を聞けるよう、各々が抱える疑問や不安を述べる場も設けられました。
参加者同士の交流を促進するために、グループワークも組み込まれており、先輩ママやパパたちとの意見交換が行われました。参加者たちは積極的に質問をし、一緒に解決策を考える姿が印象的で、和やかな雰囲気が漂っていました。特に、ぬいぐるみを使った同時授乳の方法を実演する様子は、多胎家庭ならではのユニークなやりとりでした。
地域の支援体制の理解
また、さいたま市の保健師からは、母子保健サービスについて詳しい説明がありました。これにより、多胎家庭への地域の支援がどのように機能しているのかを具体的に理解する機会が提供されました。参加者の中には、実際にサービスを利用した体験を持つ方も多く、お互いに助け合う姿勢が感じられました。
休憩時間には育児グッズの展示も行われ、参加者は実際に授乳グッズやベビーカーに触れ、使用方法について学ぶことができました。これに対し、ピアサポーターたちからのアドバイスもあり、参加者たちは具体的な商品を通じて一層理解を深めていました。
前向きなアンケート結果
今講座が終了した後、参加者に行ったアンケート調査では、多くのポジティブな意見が寄せられました。「他の地域でもこのような教室を開催してほしい」「知らなかったことが明確になり、心強いサポートを得られた」といった感想が目立ちました。中でもオンライン参加者からは、「リアルでの参加が叶わなかったが、充実した内容に感謝している」との声が寄せられました。
次年度の開催予定
今年度の多胎ファミリー教室は全ての回を無事に終え、来年度の講座開催については現在計画中とのことです。開催日程などが決定次第、関心のある方々には周知がなされるとのことです。皆様も是非注目しておいてください!
総括
NPO法人さいたま多胎ネットは、今後も多胎家庭の支援活動を続け、より多くの家族に寄り添ったサービスを提供することを目指しています。生まれる新しい命、多胎ファミリーの育児が少しでも楽しく、充実したものになるよう願ってやみません。