2024年度サントリー文化財団の海外出版助成が発表されました

2024年度サントリー文化財団の海外出版助成が発表されました



公益財団法人サントリー文化財団は、2024年度の海外出版助成の対象として8件を選定したことを発表しました。これにより、日本の優れた研究や文化に関する書籍が、海外での翻訳と出版を通じて広く紹介されることが期待されています。助成総額は710万円に達するとのことです。

この助成事業は、日本文化や日本に関する理解を深めるための重要な取り組みであり、特に日本語で書かれた注目すべき著作を外国語に翻訳し、海外で出版するための支援を行うことを目的としています。これにより、国際的な文化交流が進むことが期待されます。

過去の実績



2023年度までには、英語を含む31カ国語において、352件の出版が助成対象として決定されており、日本の文化や業績が幅広く紹介されています。サントリー文化財団は、このプロジェクトを通じて日本の優れた研究や文学作品を海外に発信する重要な役割を果たしています。

選考委員の声



今回の助成対象作品は、著名な研究者や教授によって選考されました。選考委員には、東京大学の池内恵教授、大阪大学の伊東信宏教授、防衛大学の久保文明校長、明治大学の張競名誉教授、慶應義塾大学の渡辺靖教授が名を連ねています。彼らの専門的な視点が込められた選考結果は、多様な分野からの優れた作品を集めました。

本年度助成決定作品



本年度に助成が決定した作品には、次のような書籍があります。
1. 『維新史再考』 - 三谷博著(英語、シュプリンガーネイチャー・シンガポール)
2. 『近代文学の終り』 - 柄谷行人著(英語、Verso・イギリス)
3. 『戦争の地政学』 - 篠田英朗著(英語、シュプリンガーネイチャー・シンガポール)
4. 『日韓ポピュラー音楽史』 - 金成玟著(英語、Brill・オランダ)
5. 『Shogun Avatar』 - タイモン・スクリーチ著(英語、ハワイ大学出版会・アメリカ)
6. 『The Shogun at War』 - フレデリック・クレインス著(英語、Reaktion Books・イギリス)
7. 『香港政治危機』 - 倉田徹著(中国語、一八四一出版・台湾)
8. 『西洋紀聞』 - 新井白石著(イタリア語、Adiuvare社・イタリア)

特に、No.5とNo.6は英語で新たに執筆された書籍であり、その内容に注目が集まっています。

2024年度中に完成予定の書籍



また、過去に助成が決定された中から、2024年度中に完成が見込まれている書籍もあります。これらの書籍も日本の文化や歴史、社会に関する貴重な資料として、海外の読者に広く届けられる予定です。以下はその一部です:
1. 『国際刑事手続法の原理』 - 越智萌著(英語、シュプリンガーネイチャー・シンガポール)
2. 『イギリス帝国の歴史』 - 秋田茂著(英語、シュプリンガーネイチャー・シンガポール)
3. 『むらさきのスカートの女』 - 今村夏子著(アラビア語、Mahrousa Center for Publishing・エジプト)

このように、サントリー文化財団の助成活動は、様々な言語を通じて日本文化を発信し、海外との架け橋を築く重要な役割を果たしています。今後もさらなる国際交流と日本文化への理解が進むことを願っています。

会社情報

会社名
サントリーホールディングス株式会社
住所
大阪府大阪市北区堂島浜2-1-40
電話番号

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